『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』は怖さはそこそこだったけど、監督らしいといえばらしい微笑ましい一本でした。

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結論としては、そんな怖くないですw
怖そうに始まるし、怖いシーンも結構あったんですけどね。。。どーもユルいというか、手温いです。

死霊館ユニバースのような緊張感のあるゾッとする作品を観たかったんだけどなぁ。

オバケの言うとおりに屋敷を増築し続けたウィンチェスター社の未亡人の実話。

こんな興味深い実話って稀有じゃないですかw
だからこそかなり期待は高かったんですが、ホラーとしては不穏さがまるで足りないんですよね。

そもそもスピエリッグ・ブラザーズにはゴリゴリのホラーは作れないと思いました。

この人たちがカンガルーとコアラの国オーストラリア出身というのも関係あるかもしれないんですが、たぶん怖い映画が撮れないw
フランス人のアレクサンドル・アジャが品が良すぎるのと一緒で、どーしても国民的な性質が出ちゃうんでしょうね。

スピエリッグ・ブラザーズはやっぱね、心に闇がないんですよねw
オバケも本気で信じていないだろうしw

この映画におけるオバケは、ゾンビや吸血鬼みたいな存在でした。
だって、終盤はほとんど過去の『アンデッド』とか『デイブレイカー』に近いテンションだったもんw

あと、やはりオバケを描くのに「死の世界」のプロフェッショナルが出てこないというのも話が盛り上がらない一因かもしれません。
たとえば霊媒者や神父やゴーストバスターズみたいなキャラですw

屋敷でオバケが出まくっても、一般人がうろたえてるだけなので、ちょっと退屈でした。

ヘレン・ミレンが大物ならではのスペシャルな演出で登場してくるし、オバケを信じて疑わないがあまりの大袈裟な演技も結構楽しめたのは事実ですw

後半はストーリーに驚きや動きもあるんですが、そこまでが結構平坦なので眠くなります。

ただ、タイトルに偽りはなく、筋は通っていました。

ウィンチェスターというブランドが重要な鍵となってくるストーリーなのが面白かった。
ご存知の通りウィンチェスター銃で知られている会社。

ウィンチェスター銃にまつわる悲劇が背景になって、屋敷に出現するオバケ自体が「銃社会の犠牲者」という銃社会の呪いがこの一軒の屋敷に詰め込まれているのだ。

相手はオバケなのに、銃で解決しようとする辺りもウィンチェスターの名に恥じない筋の通し具合w

クライマックスは実話とは思えないような派手で、アクション映画のようなケレン味の強い表現で、やっぱスピエリッグ・ブラザーズの個性が出ていましたw

でもまぁ、まるで巨大なオバケ屋敷アトラクションでウロウロしたかのような体験を楽しめる一本ではありました。

怖すぎないし、いい話にまとまって終わったので、ホラー初心者の入門映画としてオススメですw

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