『コリドー』『ミッドサマー』『マー サイコパスの狂気の地下室』

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『コリドー』

変な映画でした。

学生時代を過ごした思い出深い雪山の古びた山小屋に集まった5人のオッサンが、山奥に出現した変な透明のピカピカ光った通路だか箱だかの中に入ったら、みんな頭おかしくなるヤツでした。

その中に入ったらなんか気分高揚して、自信みなぎって、普通じゃない感覚に包まれてしまうのだ。

神か悪魔かなんだか分からない力が宿ったのかもしれない得体の知れないホットスポット。

魅惑的だが、とにかく危険。
何でそこに現れて、何の意思が働いているのかまるで説明がないんだけど、山奥なんて不便でロクな場所じゃないし、雪山なんてイエティとかいそうで怖いし、どーせ呪われてるんだなぁぐらいの感じで納得しましたw

何やってんのか一個も意味は分からんが、みんなで勝手に狂って、勝手に殺し合う展開なのでもちろん好きでしたw

なんかどこかキングっぽいし。
『ドリームキャッチャー』好きなので、同じような話は全部好きですねw

ウンコも宇宙人も出てこない『ドリームキャッチャー』でしたw

『ミッドサマー』

カルトでした。
アリ・アスターさんの永遠に描き続けるテーマ。
ひたすらカルトに夢中なんでしょうねこの人w

北欧異教の変なカルト共同体の集落に、現代っ子たちがGOTOトラベル的な軽はずみな気持ちで向かったら、現地の呪いに巻き込まれてやっつけられるのだ。

スウェーデンの森しかないクソ田舎の、さらにクソ山奥の獣道の果ての奥地で生活してる時点でどう考えても一番の異常者たち。

もちろん誰もが一人残らず呪われて帰れなくなってしまうタイプの忌まわしき話でした。
長い伝統誇るカルト社会の厳しくも理解不能な特殊な生態やら儀式やらが克明に描かれていてすべてのシーンに心動かされました。

『ウィッカーマン』好きなアリ・アスターさんが自分のセンスで作った新しい『ウィッカーマン』。

『ウィッカーマン』以来のラストで儀式が完全な形で成し遂げられる大感動はぜひ味わうべき。

今年一番の感動作かもしれんなコレ。

ラストは考え方によって目線を変えれば、完全なるハッピーエンド。

豊穣を願いたくなった。

生贄信仰、サイコー。

そんな具合w

公式サイト

『マー サイコパスの狂気の地下室』

また田舎の話。
山奥続いたけど、これはただのつまらん田舎町w

アメリカの田舎町自体がもう地獄みたいな土地だから、生活している人たちも悪魔みたいなもん。
近所に暮らす醜悪なオバハン、マーさんが変人すぎて、誰もが理解に苦しんでしまう話w

鑑賞者も含めてw

高校時代の屈辱を乗り越えられず、場当たり的な思考でリベンジに燃えた変人オバハンのよくわからない精神状態が本当に謎。

マーさんをマーさん至らしめたトラウマ的な事件だったんだなぁとは思うし、可哀想な人だなぁとは思うんだけど、マーさんの行動が全部不自然すぎて、もはやただのバカなのかもしれんとも思い始めてしまうんですよね。
未熟でナンセンスなシナリオのせいなのかね。。。

マーさん演じるオクタヴィア・スペンサーだけがやたらと気持ち悪いし、変な迫力に満ちていて良かったです。顔も面白いw
類型的な役が多い黒人女性が演じるにはかなり珍しい役どころだしね。

ただ、イマイチ盛り上がらないスリラーでしたよね。
後半はちょっと寒すぎ。

全然納得がいかない話になっていて、全体的にまとまりが凄く悪い。
結局、サイコパスというよりただの変なオバハンでしかなかったw

ブラムハウス印ということで、張り切って低予算でも変な映画作ろうって意気込みだけは買いますw

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