Netflixオリジナル 『悪魔はいつもそこに』

スポンサーリンク

おぞましいことしか起こらないどんよりと沈むような暗澹とした作品。
とことんダークで最高に好みでした。

1850年代から60年代にかけての戦後の鬱屈としたアメリカの田舎町で、生まれた瞬間から呪われていたような悲惨な人々が、クソみたいな罪と業にまみれた忌まわしい地獄を巡る話。

この世の日常とは思えないような延々と終わりのない嘆きと苦しみを見せられて疲れました。

登場人物がほぼ全員呪われすぎていてメチャクチャ怖かった。

こんな不吉を極めたヤツ、いきなりちゃっかり配信しちゃってるネトフリが怖いよねw

無垢であるがゆえに世の中の不正や不正義に対する怒りが胸の奥で常に渦巻いているトム・ホランド。
父親の狂信的信仰の果ての自殺というトラウマを抱えた主人公を抑えながらも熱演してました。

ヒッチハイカー拾っては自分の女とセックスさせて惨殺する性癖がヤバい連続殺人鬼ジェイソン・クラークや神の名の下に少女を騙してセックスしまくるロリコン神父ロバート・パティンソンなんかがグロテスクにうごめいて、男たちはほとんど腐敗したクズ人間ばっか出てきます。
女性はほぼ男社会からの迫害の対象になってましたw

高度に変態しまくるキャストがなんか渋くもあり、スタイリッシュでもあったw

暗黒時代のクソな田舎社会での神に見捨てられたような土地で、スパイダーマンになったつもりか分からないがトム・ホランドさんが悪魔に対して悪魔になってお仕置きを下してました。

なかなかのレベルの陰惨な暴力映画でしたね。
役者の演技が凄まじく良くて、見応えしかなかった。

理解しろという方が無理難題な特殊すぎる人たちが中心なので気持ちが図りかねるんだけど、そこは全部親切なナレーションがわかり易く教えてくれるのだ。
震撼するような話なんだけど、どこか心地よいナレーションのおかげで鑑賞後の気分は思いのほか良かったw

傑作。

公式サイト

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。