『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』

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スゲー昔に起こったグアテマラの軍事政権下での民族大虐殺という暗黒歴史とラ・ヨローナさんの幽霊伝説を関連させたヤツです。

虐殺作戦の責任者として起訴されてた当時の将軍様のおじいちゃんが無罪放免されちゃったので、怒り狂った現地の国民に自宅囲みされてしまい、籠城おうち時間を余儀なくされてたら、メイドのフリして復讐しにやってきたらしいラ・ヨローナさんがおじいちゃんの正気を狂わせて、自滅に追いやる話。

死霊館ユニバースの方の『ラ・ヨローナ 泣く女』とはまるで違う設定の違う作風の全然違うラ・ヨローナさんでした。

現地での戦争や虐殺の話をラ・ヨローナさんの運命と絡めたせいで重苦しい空気あります。

同じように中南米のラ・ヨローナさんのおっかない言い伝えを基にはしてるんでしょうが、グアテマラ映画ってこともありお国柄が出てた。

情緒はある作品でしたね。

昔ながらの日本のオバケ怪談に近い雰囲気でした。

面白いか、怖いかと言われればどうだろうなw

たぶんもう観ないですw

威勢よくドカーンと派手にカマしてくるホラーが見たかったんですが、ラ・ヨローナさんの印象も薄く、全然攻撃もしてこず、話もぼんやりとした印象。

良くはできてるんでしょうけどね。

『死霊館』ユニバースの方は、コンセプトとしてラ・ヨローナさんのキャラがモンスターのような凶暴な存在として描かれていたので、そんなガツガツ襲ってくるラ・ヨローナさんを欲しがってしまいましたw

グアテマラのラ・ヨローナはこんな感じなんだなって納得するしかないですw

素晴らしいシーンも結構ありましたので、ガッカリはしないと思います。

ラ・ヨローナさんの魔力導かれて、夜な夜な夢遊病の最中に欲情してしまい、お風呂場覗きでついつい勃起してしまったところをカミサンに見つかって気まずくなる女好き将軍様の狼狽える情けない姿とか泣けたw

他にもセンスを感じさせるカメラワークでの画作りがあちらこちらに確認できました。

この監督にはハリウッドでなんか自由に作らせてみたらいいかもしれない。

公式サイト

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