『アントラム 史上最も呪われた映画』

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観たかったんですが、観たら死ぬ映画なんて誰が観に行くんだと思っていました。

自殺願望ないしねw

当たり前のように、理性的な理由でずっと観てませんでした。

自分の命と引き換えにしないとならない映画なんてもはや映画じゃないだろとw

あまりにも理不尽な触れ込みのせいで、実は一生観る気なかったんですが、率先して観てる物好きな人たちが結構いたわけで、命知らずすぎて尊敬してました実はw

何やらそこそこ元気に無事に生きているようなので、オレだってそろそろ観てもたぶん大丈夫だろうと自分に言い聞かせて、覚悟を決めて借りてきてしまいました。

内心死んだらどうしようと不安になりながらも、これは面白かったですね。

70年代に”『アントラム』”とかって怖いオカルト映画が作られて、上映後に観た人が謎の死を遂げたという曰く付きの作品で、90年代にフィルムが消失失踪。

本作作った人たちがなぜかどこからともなくフィルムを手に入れちゃったという話ですw

当時と思われる怪死事件の写真やらを使って、内情知ってる業界人とか学者さんたちと思われる関係者によるそれらしく振る舞い語る「煽り」インタビューで観る前のテンションを盛り上げてくれます。

鑑賞後に何があっても自己責任の注意書き、30秒前カウントダウンの後に仰々しく開始される”『アントラム』”本編。

愛犬亡くして弔いのために姉と弟が山奥でチンケな魔術な儀式をやったら、地獄への扉開いちゃって呪われるだけの動画なんだけど、昔っぽく作られた古めかし画像、不穏な音楽と嫌なストーリー、やたらと差し込まれる意味深オカルトシンボルマークのサブリミナル効果で演出は上出来。

“『アントラム』”本編後も「あなたは観ちゃいました」みたいな不安の煽りも忘れない。

「観たら死ぬ」と言われてるから観たいけど観れない。観たら観たで、観ちゃったどうしようみたいな心境ね。

そんな感じで向き合うのが本作の正しい楽しみ方なんでしょうねw

面白かったです。

ファウンド・フッテージというよりは『レイク・マンゴー』とかのタイプを汲んだ相当良く出来たフェイク・ドキュメンタリーの傑作でした。

本作のために”『アントラム』”という架空の映画をわざわざ作ったんですよねコレたぶんw

どうでもいいハッタリにリアリティを持たせるがための苦労がおつかれさんすぎw

わざわざ「観たら死ぬ」というテイのコンセプトをどうしても貫きたいがばかりにこんな手の込み様。

面白いこと考えたなぁ。映画作りって大変ですね。

とりあえず観ちゃったので、少なくとも今年いっぱいは多少ドキドキしながら死なないように気を付けます!w

公式サイト

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