『バッド・ヘアー』

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なにやらHuluオリジナル映画みたいですが、まんまとプライムビデオで観ましたw

髪の毛が意志持ってやりたい放題のスタイルでグルングルンしたり、ギュルギュルギュルーって感じで大胆に襲ってくるホラーです。

やってることはかなりアホだったけど、アイデアとパワーで押し切って、楽しい時間であったことは間違いないですねw

80年代も終幕近く、ポップな黒人音楽専門のテレビ局の人気番組制作スタッフとして働く西欧育ちの若く、野心的な黒人女性が、看板番組担当したいってことになるが、祖先から受け継がれた個性あふれる縮れクセ毛は「見栄えが良くない」って失礼極まりない指摘を受け、芸能人ご用達のコネなくしては予約も無理な大人気の美容院で、血と涙の滲む苦労の末に付けてもらったせっかくの付け毛だったのに、案の定ぶっちぎりに呪われてたという話ですw

当時のエンタメ業界なんかは、白人中心の白人思想支配が当たり前の体制なので、どんだけ黒人文化人気ですーって言ったところで、白人社会に媚びて、へつらって、妥協しないと出世も諦めるしかないというシビアさ。

そこら辺の、成功するためには「美」の条件として、白人的サラサラストレートヘアーを一方的に押し付けられる黒人女性の苦労、生き辛さなんかが描かれていて興味深い。

昔、本作に似たような話が日本映画でもあったような気がしますが、背景に黒人奴隷に関する怖い民話からのおどろおどろしい言い伝えみたいのが設定されていて、人種的意味で特色出してました。

バッド・ヘアーが宿主操って、周囲を襲っては血を吸って凶暴化していくんだけど、B級モンスター映画のようなケレン味すぎる攻撃シーンなんかはマジでギャグなのか本気なのかは計り知れないブットび演出で、なんか変わったこといっちょやってやろーぜ!ってゆー前向きな意志とオラオラな勢いが好意的に受け止めてあげたい良作ですw

クライマックスはほとんどジョン・カーペンター映画やゾンビ映画の趣w

結局、最後まで面白く観ちゃいましたw

まるで怖くはなかったがw

そんで、キャストではヴァネッサ・ウィリアムスが凄く良かった。

本人とは気づかないぐらいの変貌ぶりで、やたらと凄みあったw

ムダに溢れんばかりのラスボス感がド迫力。

もはや人間離れしすぎた化け物。異界の魔物ですねw

『イレイザー』の頃はちゃんとした真っ当な人間という生き物だったが、もうなんだか分からない未知のクトゥルフ神話に出てくるような宇宙的神秘です彼女はw

進化。

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