サマンサ・モートンが怖すぎるサイコホラーが『ユージュアル・ネイバー』。

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マジで怖すぎた。
『ユージュアル・ネイバー』。

重度の病気でほとんど車椅子か寝ているだけの少年と彼を優しく看護する両親の話。

。。。と思っていたのに、まさかの脳天が割れるようなショッキングなドンデン返しが炸裂してしまいますw

一見、見た目どおりの話なんですが、隣に引っ越してきた一家の少女が関わってくることで、何やら様子が違ってくるんです。

これはスマート。
かなり頭がいい映画ですね。

前半の少年と少女の何気ない交流は、その後の展開をちゃんと考えて時間を設けて丹念に描かれているし、少年に対する両親の態度にもひとつひとつがちゃんとヒントになっている。

全体を振り返ると、そーとーおぞましい話でした。。。こんな事件が実際にありそうで背筋がゾッとします。

脚本が見事なのもありますが、やっぱ主役の二人がそれ以上にいい仕事してた。
両親を演じるマイケル・シャノンとサマンサ・モートンが素晴らしすぎる。

ドンデン返しが抜群に効果をもたらすのも、この二人が完璧だったからだと思う。

マイケル・シャノンの心ここにあらずのような虚ろな感じとサマンサ・モートンの神経質で、不安定な母親。

観ていて演技していると思わせない説得力がハンパなかった。
技量が高すぎるんでしょうね。

後半はほぼサマンサ・モートンが地獄からやってきた悪魔にしか見えなかったw
あの迫力ってちょっと血の気が引いてしまうようなレベルでした。

この映画のサマンサ・モートンはほとんど『ミザリー』のキャシー・ベイツと変わらないw

見た目からして凄く太っているし、ブサイクになったし、そしてメチャクチャに激怒します。
ハルクになるんじゃないかって心配するほどの怒りを爆発させます。
鑑賞者に身の危険を感じさせるぐらいの常軌を逸したサイコな振る舞いを連発。
寒気がしましたw

サマンサ・モートンさんの怒り具合はマジで尋常じゃないです。
『イン・アメリカ』と同じ人とは到底信じられない別人ぶりで、怖すぎて泣いたw

いや、泣きはしなかったけど、体が固まりましたね。
あれはちょっとトラウマになるような衝撃度だった。。。ふぅ。。。

このキャストは本当によく考えられているなと思います。
だって、普通はマイケル・シャノンが危険人物なんじゃないかって思いますからね。

この人は『テイク・シェルター』『BUG』『氷の処刑人』とか結構精神的にヤバい役が多いし、得意。

今回も「どーせサイコパスなんでしょ?」って勝手に決め付けていたのに、その役割を一手に引き受けるのがまさかのサマンサ・モートンという驚き。

そこら辺も意表を付いて巧く作っていて、ストーリーがどう転がるのか分からなくなる効果がありました。
実力のある役者を器用に使っているなと感心します。

しかも、この映画はちゃっかりピーター・フォンダが出ているという点も見逃せない。
めっちゃ普通の人の役で、でもちゃんと重厚な存在感を残すのがさすがでした。

『ユージュアル・ネイバー』は、ジョン・マクノートン監督の2013年作品です。

そう。
日本でリリースされたのはつい最近なので、このままお蔵入りしなくて良かったなと嬉しく思いました。

マクノートンさんは、『ワイルドシングス』や実在の連続殺人鬼の日常を描いた『ヘンリー』とかスリラーのジャンルで定評がある人です。
長編映画は2001年以来ということですが、その腕は1ミリも鈍っていませんでした。

満足度の高いクオリティを保証してくれる映画をキッチリと作れる才人。

マクノートンさん、また頼みます!w

サマンサ・モートンさんのキャシー・ベイツ度 1億点満点!

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