『アガサ』

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ワケあって「アガサ」って無理やり名付けられた主人公の妊婦メアリーさんが、非人道的な虐待が繰り返される森の中の修道院から脱出しようと頑張る話。

この修道院がメチャクチャ気持ち悪い。
困窮し、身寄りもない妊婦たちを善意で受け入れるフリして、実態は奴隷扱いに等しく、赤ん坊売買ビジネスで運営された教会非認可のとんでもない地獄w

支配的で、サディスティックな院長のオバハンによる恐怖政治が死ぬほど怖いw
院長の部下のシスターたちの厳しい監視の目の下、逃げ場のない妊婦たちが怯えながら暮らしている。

どこかで観たことあるような、どーも馴染みのある話だなぁなんて思ってたんだけど、さっき分かったw

『水曜日のダウンタウン』のクロちゃんのモンスターアイドル企画w

あのノリに近い気持ち悪さですねw
エゴや欲求を主張し、実行できる強い立場の者と心が折れるほどに精神的に追い込まれ、足元見られる弱い立場の者という状況が決定的。
「宗教活動」を大義名分にした奴隷制なので余計に厄介極まりないのだ。

条件と状況がそろえば、人間の心はいとも簡単に分別がなくなって、どこまでも暴走するんじゃないかなって思いますね。
それが「神」の名を借りてしまえば最悪で最強なのだ。

モンスターアイドルも精神の実験みたいなおぞましさがありましたからねw

だからこそ、『アガサ』もちゃんと不快で不愉快な話ではありましたw

健全な人間社会には、理性的なルール作りが必要なんだとちゃんと分かる。

映画として面白いかと言えば、どうでしょうねw

アガサさんの反撃が突然にトントン拍子に上手く行く辺りはあまり説得力なかったしなぁ。

ハンパに常識的な展開になったのが逆につまらなくしたというかね。
どーせなら徹底的に理不尽に作ってくれても良かったんだけどねw

立ち直れないような絶望的なラストとか見たかったw

終盤はあまりちゃんとした考えもなくテキトーに終わらせた感じを受けました。
まぁ、人でなしの院長を演じるオバハンが迫真の演技で素晴らしかったので、肩透かし感も許せましたw

ダーレン・リン・バウズマンさんの陰惨なサド趣味だけはムダに意識された作品になってたw

つまり、『アガサ』は嫌いじゃないですw

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