『侵入する男』

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デニス・クエイドさん、最高でしたw

こんな素敵な変態役も出来るんですねデニス・クエイドさんって。

気さくで、情に厚いテキサス男のイメージしかなかったけど。

金持ち成功族の黒人夫婦が、郊外で見つけたムダにデカ広い大屋敷に引っ越してくるが、一見善良そうな売却元の大家の家主さんがやたらと大屋敷に執着してて、なんやかんやと理由をつけては二人の元を訪れては、ああだこうだと世話を焼いてくるなぁと不思議に思ってたら、訳アリの事情を隠し持ったぶっちぎりの頭のおかしい人で殺されそうになるという話。

人柄の良さげな隣人が病的な異常者で、知り合ったばかりの男女のプライベートにズカズカと侵入してくるという話は特に斬新さもないし、レイ・リオッタは『不法侵入』で、マイケル・キートンは『パシフィック・ハイツ』でやってきたタイプの流れ。

サミュエル・L・ジャクソンも『レイクビュー・テラス』で似たようなことやってた記憶が最近ではあります。相変わらずの激おこテンションだったのでウケましたけどw

いつもだったら無害なデニスさんスマイルのあの口角上げも本作においてはひたすら不気味で仕方ないのだ。

夫婦の人物像は平凡で描き方も特に面白くもおかしくもないんですが、カミサンが美人で優しくデカパイでデカ尻であったがために、孤独で寂しいやもめなデニス・クエイドさんの胸キュンを刺激してしまい、恰好の標的にされますw

挙動不審に欲情しまくり、差し入れやクリスマスの飾り付けなどで二人きりの時間を工夫して作り続けては、最終的に溜まりにたまった欲求不満も限界を超えてしまったデニスさん。

カミサンを失神させて縛り上げた状態からの服の上からのペロペロ芸に思わずのけぞり震撼。

これが本作でのベスト・オブ・デニス・クエイドさん。

こんな芸当もこなせるなんてやっぱ名優だったと確信。

なんとか鑑賞者を生理的に不快にさせようと変態芸を頑張るデニス・クエイドさんの演技への情熱とプライド。

とても良かったと思いました。

本格的な悪役って見たことなかったデニス・クエイドさんの新境地が見れたという一点において評価高くしておくことにしますw

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