予告の時点から物凄く気になっていた作品。
いや、これはね、ちょー面白かった!
「音を立てたら、即死!」なんてやけに思わせぶりなキャッチコピーなんですが、まさにその通り!
そんな状況ってどんな状況なの?って疑問ですよね。
ぜひ観てください。
音を立てたら、なんで死ななきゃならないのか?
その目で確認してきてください。
生きるために音を立てないように生活するということの異常さや難しさがハンパない緊張感を生んでいました。
家電は使わないようにして、必死に忍び足、ひそひそ話に徹する。
だって、それだけで死んでしまいますからね。
毎日の生活が命がけ。
そんな状況が90分間続きます。
ヒヤヒヤとドキドキで心臓止まりそうになる瞬間が連続。
こんな緊張感しかない映画を観たのは初めて。
クワイエットすぎる映画なので、映画館も異様な緊張感でした。
映画の影響をモロに受けて、こっちは息をするのもなぜか我慢したり、ジュースも静かに飲んでみたり、オナラもヘタにできませんw
そんな感じで、最初から最後の瞬間までひっきりなしにサスペンスが展開。
まるで途切れることのない恐ろしく、危険で、絶対絶命なサスペンスシーンで構成されています。
ほとんどそれしかない。
つまり、ムダが一切ゼロ。
ホラーにありがちなお色気とかウケ狙いのグロテスク描写とかなし。
サスペンスに徹したストイックで、クールな作風が素晴らしかった。
それでいて、ストーリーは感動的で、親子の関係が実に美しかった。
親が子供を守るということや責任、子供のたくましさ。
クワイエットしなきゃならない映画なんだけど、その静寂の中で力強く描かれていた。
この秋、絶対に観るべき一本。