RUNなんてゆーもんだから、文字通りなのかと思うんだけど、全然RUNしませんw とゆーか、RUNできませんw 物理的な意味でw
ただ、主役の女の子のRUNしたい気持ちだけは誰よりも人一倍だったかもしれませんw
この不穏な中年女性写った嫌なポスターの感じなので、RUNなんてしていられない心折れの腰砕けになっちゃうほどの恐ろしやサイコサスペンスのゾっとする傑作になってました。
アメホラのイメージしかないサラ・ポールソンなので、やっぱこの手の危険なサイコな役が上手すぎるし、このままだとまたネトフリに加入してまんまと『ラチェッド』観ちゃうかもしれないなオレw
生まれながらの不整脈やら喘息やら糖尿病やら皮膚の病気やら下半身麻痺やらで出来すぎなぐらいな病気持ちという不幸な境遇のもとに生まれたにも関わらず、献身的で愛情深くお世話してくれる優しき母親と穏やかに生活していた少女が、そんな母親には激ヤバな裏の顔あるんじゃないかって疑い出して、地頭の良さと知恵と度胸で、車椅子サクサク回して真相を突き止めようと奮闘するのだ。
車椅子で自由な移動が制限された不利な状況での、得体の知れないかもしれない母親からの監視と束縛はますますキツくなる中ですが、女の子は決して諦めませんそんなもん。
女の子が自宅学習でありながらも勉学優秀な頭脳の持ち主なので、部屋の工作道具を利用して工夫しての脱出図ってみたりといったキャラクターの強みを活かした描写も面白い。
手慣れた車椅子操作のプロフェッショナル運転技術が最も切れ味あったかもしれないw
スリリングすぎて息詰まって仕方ないサスペンスシーンが連続してました。
マジでハラハラ。ムダなくハラハラが次から次へと展開します。
ハラハラな状況を余計にハラハラさせる絶妙なカメラワークの腕前もさっすがだったりします。
良心的な90分という長さで、余計なことはせず、ひたすらスリルしかないです。
後半は追い詰められたサラ・ポールソンの人格もついに目に見える形で破綻へと向かい、歪んだ娘への気持ちが一方的に強くて強くて強すぎて、愛なのか執着なのか支配欲なのか分からないが、もはやRUNさせてあげてください頼んますって合掌お願いしたくなるぐらいの気の触れたサイコっぷりが迫力満点。
母親と娘という関係性だからこその、ラストのドン引き。あのおぞましさであり後味悪さなのかもなぁと思いました。
いやー、怖かった。