『クリープ』
Netflixで配信中。
最高に面白いし、凄く良く出来ていて、何がどうなるのかまるで読めないし、驚きと恐怖で心臓が止まりそうになります。
クリープは「様子が変である」とか「気持ち悪い」というニュアンスの意味らしいんですが、まさにそんな感想がピッタシと当てはまる一本。
人里離れた山奥の別荘に暮らすジョセフという男と、彼のホームビデオを撮影することになった映像作家の話。
登場人物はこの2人のみで、ほぼ2人のやりとりで構成されています。
オカルトじゃないので特殊で派手な表現もなしで、特に凝った展開にもならないが、背筋がマイナス100度ぐらいに凍るような地獄ホラーになってます。
なんつっても、このジョセフさんがマジでヤバいわけですw
もーね、ヤバい。
人としてw
「狂人」とは彼のことを指すんだなって確信できる。
一見人懐っこい陽気な男に思えるんだけど、瞬間的に闇が見え隠れするんですよね。。。思い出したらマジ怖い!w
普通に接している中で、突然異様な人間性が出てくる。
それがいつ発生するか分からなくてマジでソワソワします。
いったい彼は何者なのか?何が目的なのか?
それだけが常に頭によぎりながら、この2人の話の行方をヒヤヒヤしながら追うことになります。
地味で、低予算ながらこの完成度は素晴らしい。
脚本がたぶん凄く良く出来ているし、クリープなジョセフ役のオッサンが超達者w
超絶クリープなんだけどどこか憎めない愛嬌がウマいw
ハイテンションになったり、スゲーうつ病みたいになってりして圧巻のパフォーマンスで迫力満点。
頭のおかしさは150%なのは間違いなくて、でも一瞬たりともジョセフさんから目が離せないのだw
全体像がまるで分からないし、ジョセフさんがサイコすぎて真意も不明すぎる。
そのため鑑賞中の居心地の悪さ、不快さはかつてなく堪能できる史上最強のクリープ映画。
オススメしますね。
ハリウッドで今最もブットばしている名プロデューサー、ジェイソン・ブラムが手がけていることも言っておきたい。
彼のフィルモグラフィの中でも、間違いなくトップクラスに来る傑作ホラー。
シンプルなシチュエーションと設定ながら、緊張感が異常。
しかも、クリープなジョセフさんの言動がいちいち狂っているのに、なんだかやたらと面白くて笑ってしまうという感想になってしまう。
それが新しいよね。
とにかく何が起きてもおかしくないわけで、心臓バクバクすぎた。
たぶん失禁もちょっとはしたはずw
確かめてないけどw
『クリープ2』
そして、2作目。
続編も凄く怖いです。
今度は今らしい設定で、うだつのあがらない女性YouTuberがジョセフさんの映画を撮るという話ですw
続編ですから、この時点ではすでにジョセフさんのことは鑑賞者は分かっているので、そこに対する驚きや恐怖はないわけです。
だけど、1作目とはまた違う展開になって、違う緊張感が今回は待ち受けているので、これまた心臓が何度も止まりそうになるわけw
ジョセフさんも相当サイコなのに、この新キャラYouTuberも結構狂ってるのだw
だから、ヤバさも2倍近くに倍増。
どっちともマトモじゃないし、人として共感もできないので、狂人2人のブットんだ関係ははっきりいって怖すぎましたw
頭がおかしい者同士のコミュニケーションにはヒヤヒヤするやり取りが何度もあるし、動揺することが何度も押し寄せる。
まさに地獄。
今回のジョセフさんはもう暴走しまくっていて誰にも止められない。
2人とも変態すぎて、思考も言動も常軌を逸しすぎ。
最後までずっと変態で、精神病が止まりませんw
でも、やっぱ最高に面白いw
1作目とほぼ同じぐらいに満足できる。
2作目もNetflixで配信中なので、まずは続けて観てみてください。
『プレゼンス』
これもNetflixで配信中です。
よくあるタイプの肝試しホラーですね。
殺人と自殺があったと言われる曰く付きの古城に興味本位で宿泊した学生たちが案の定呪われるだけですw
なんつーか、悪くはないとは思いました。
良くもないだろうけどw
何がダメなんでしょうね。
なんか作品として埋もれてますよねw
他の多くのファウンド・フッテージの中にある1本でしかない。
これだという魅力がない。
決定的に何かが足りないです。
実は全部足りないのかもw
実際怖いシーンも結構あるし、ビビったりもしました。
ただ、古城の歴史や事件の背景をもうちょっと説明したほうが話に説得力が出るんじゃないかって思いますね。
役者のパフォーマンスは平均的だし、ドアが勝手に開いたり、物音がしたりとオバケの呪いなんだろうけど、設定も演出も古すぎる。
頑張って作ってはいましたが、平凡な作品と言うしかないです。
『エイリアン・オリジン』
もちろんNetflixで配信中w
これは酷いですね。
いい部分もあるんだけど、全体的にファウンド・フッテージとしてつまらなかった。
中央アメリカの駐留部隊と密着同行したクルーがジャングルで行方不明となって、後で回収されたビデオに色々映っていたといういつものパターンですw
せっかくPOVなのに、表現にあまり芸がなかったですね。
ただそれっぽくブレさせて、見えにくくすればいいと思っているだけで、映画として見えないとならないモノが一個も見えなかったw
『トロール・ハンター』も『クローバーフィールド』も「POVスタイルでのスペクタクル」を効果的に演出していたから面白かった。
まぁ、途中で発見するビデオが怖かったりして褒める部分もあったけど、その後はただの出し惜しみでしかない。
エイリアンだって言ってるんだからちゃんとPOV的には出してこないとダメです。
攻撃自体はなんとか派手に見えるのにエイリアンがその一片さえ映らないし、後半はずっと同じようなアングルで同じことをしているだけなので退屈。
アイデアも展開も貧弱だし、ラストも滑りすぎw
着眼点は凄くいいし、途中までミステリーとして興味深く観れたのに、後半は失速しまくった。
ちゃんと作ればメチャクチャ面白いし、怖そうなのに、作り手にセンスとやる気がない。
もったいないなーと思いました。
宇宙人やUFOに関するファウンド・フッテージは多くありますが、その中でも最低ランクと厳しいことを言うしかない残念作。