『スペクターズ』
これはね、あんまり良くわかんなかったですw
どっかの田舎町で地震起きて、洪水になって、宇宙か何かの未知の呪いで破滅してました。
いつの時代に設定してるのか分からないけど、間違いなくスマホ世代ではないですw
ビデオカメラの映像が粗かったし、町の雰囲気からしても、たぶん90年代の設定なんじゃないかなー。
内容は終末モノなんでしょうか?
薬物キメて気持ちよくなってる若者のグループが夜の闇をウロウロする展開が延々と続きます。
山場みたいのがないので、これはちょっと印象がまるで薄いですw
曖昧な終末感だけ漂わせていて何やってるのかまるで分からないし、それでいて怖いと思えるほど演出が巧みでもない。
イマイチ自分の中で盛り上がらない作品でした。
たぶんマジメに作れば面白くはなれたんだと思います。
それでも、最後の20分ぐらいは結構良かったですよ。
なんか超常現象が連発して起きてましたね。
結局、良く分かんなかったけどw
だけど、興味を引くにはあまりにも遅すぎたw
惜しいですよね。
『クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇』
嫌いじゃないですw
UFOネタでは結構イイ線いってました。
しかしながら、意外というか、不当にもこの作品は評判がすこぶる悪いw
個人的には、ごくごく真っ当なファウンド・フッテージでした。
最高じゃないけど、もう一度観てもたぶん楽しめると思いました。
POVとして撮り方は丁寧だし、不穏な流れの作りも巧い。
1980年にイギリスのレンデルシャムの森で実際に起きたUFO目撃事件を背景にしてるらしいけど、その辺りはもっと説明が必要だったかもしれない。
ただ、おかげで作品のリアリティは高まってました。
ファウンド・フッテージとして掴みは凄く良かったので、興味津々で観ましたよ。
全体はいい意味でオーソドックスでした。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を、そのままUFO映画に置換したような作品だった。
後半のアメリカ軍の秘密基地に潜入してからはかなり怖かったです。
ブレア・ウィッチの小屋と同じぐらい気持ち悪かった。
最後のショットはちょっと不要だったと思うけどw
悪くないので、ファウンド・フッテージ好きな人は1回は観てもいいと思います。
『スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町』
これは厳密にはファウンド・フッテージでもなんでもないですw
単純にPOV風に作ってあるだけw
たぶん監督がこの演出スタイルが好きなんだと思います。
映画学科の学生による撮影という設定なので、もちろんカメラ目線も取り入れてますが、通常の第三者的アングルでさえなぜかPOV風に表現されていますw
内容は宇宙人による侵略SFですね。
明確には説明はありませんが、たぶん宇宙人が侵略してるってことだと思います。
タイトルですでにバレてますけどねw
『SF/ボディ・スナッチャー』みたいに人知れず侵略が始まってる感じが怖かったです。
「あの人、なんとなく様子が変だなぁ」ぐらいだったのが、途中から様子の変すぎる人がたくさん出てきて、何かが間違いなく起こっていると確信に変わっていく。
学生たちが確信を持つまでに結構時間をかけているんだけど、人々や町がゆっくりと豹変していく様子が丁寧に描かれていて良かったです。
乗っ取られた人たちの動きや表情の表現も斬新で、気持ち悪いし、ゾッとしました。
昔ながらのボディ・スナッチャー映画なんだけど、POV風なのは初めてなので新鮮な気持ちで楽しく観れます。
ただ、後半は終わりそうで終わらないw
どう考えても殺される状況なのに、後でなぜか無事だったりという展開が繰り返されるので若干イライラはしますw
それも許せるほど好意的には観ました。
POVを意識したホラーとしてちゃんと作っているし、表現にも向上心があったので全然悪くない。
『ピラミッドの呪い』
これはちょっとオススメはできないですねw
エジプト地中から発見されたピラミッド内部に考古学者のチームが挑むという話。
凄く期待していただけに、ガッカリ感が半端なかったです。
勝手ながら、地下墓地として有名なカタコンベに潜行していく『地下に潜む怪人』に続く傑作を期待していました。
『地下に潜む怪人』があまりに傑作すぎたので、この酷さは比べるのも罪深いですねw
まずファウンド・フッテージとしての体を成していないんですよね。
正式なファウンド・フッテージとして始まって、少なくとも最初の方は設定を守って展開します。
それなのに、途中からどうでもよくなって、カメラ目線あり、通常のアングルあり、BGMありで、結局はただの普通の映画になってましたw
冒頭に「撮影記録」とテロップがあるのに、鑑賞者が観るのは「いつもの映画」w
これは酷いですよね。
言ってることとやってることが違いすぎて、何をやりたいのか分からない。
ルール違反が許せる範囲じゃないですこれは。。。
通常の映画として評価しても、ただのB級モンスター映画でしかなかったので、できれば褒めたくない一本ですw
少なくとも最初の20分ぐらいは良かったんですけどね。
ピラミッド内部のえげつない殺人トラップもセンスあった。
でも、予算がなかったせいで安くて、酷いCGのバケモノが思いっきり出てきたしまったのは本当に残念だった。
あんなの見せられたら脱力しますよねw
そもそもこっちが観たかったのは、あくまでもファウンド・フッテージだった。
「謎すぎるピラミッド内部での衝撃オカルト現象をビデオカメラが目撃してしまった!」という体の映像なんですよねw
つまり、いつものファウンド・フッテージw
まぁ、いずれにしてもひたすら残念でならない作品でした。