カルト教団を題材にした映画とか俺は大好きなんですよね。
人間の精神こそが一番のオカルトだと思っていて、その最たる現象がカルトです。
ホラーの題材としてはうってつけだし、実際にカルトが起こした怖い事件とかたくさんありますよね。
名作『ウィッカーマン』なんてこの手のカテゴリーでは最高傑作ですよね。
もちろんニコケイのヤツじゃなくオリジナルですw
最近でもケビン・ベーコン主演のドラマ『ザ・フォロイング』やファウンド・フッテージ・ホラー『サクラメント 死の楽園』なんかも面白かった。
『アポストル 復讐の掟』は1900年代初頭、カルト教団に拉致された妹を救うために、単身孤島に乗り込んだ男が遭遇する悪夢を描いた作品。
まぁ、表面的にはそれがこの映画なんですが、カルトの怖さをマジメに描き出したというより、カルトを利用した監督の悪趣味な変態映画ですねw
監督はギャレス・エヴァンスです。
『ザ・レイド』や『V/H/S ネクストレベル』でもカルト教団ネタで作ってた人w
前半は若干おとなしいですが、いつものギャレス・エヴァンスらしさが後半からドバドバ出てきて、完全に個人趣味に走ってますw
正直、カルトは描けてないです。
なんてゆーか、肝心である「狂った人間」が出てこないですからw
カルトを言い訳にして描きたかったのは、やっぱ変態でしょうね。
それが監督の一番やりたかったことw
だからこそ気合は入っていました。
見たこともないような風変わりな処刑シーンが秀逸。
処刑の機械がこれまたユニークで、変態性がここから断然爆発していきますw
後半はいつも通り暴走するので、ひたすら自由でした。
そもそもカルトを超越して本気のオカルト展開だし、過剰な変態表現が延々と連続して、こちらは「ギャレス監督、その調子!」なんて応援したくもなりますw
ちゃんとした実力のある俳優ダン・スティーブンスやマイケル・シーンなんかが出ているし、話もちゃんと作っているので監督のファンじゃなくても観る価値あります。
変な映画が好きな人は楽しめると思いますし、満足度は高い作品でした。