『セイント・モード/狂信』

スポンサーリンク

U-NEXTトライアルのポイント消費の割には相当面白かったのがコレ。

余命わずかの難病患い元セレブの奔放オバハンが娼婦呼び寄せにパーティ三昧にと贅沢に引きこもる豪邸屋敷に住み込みで働くことになったマジメで献身的な神を信じて止まない堅物看護師モードさんの狂信モードな看護っぷりを楽しみました。

毎日、ありがたき神様に言葉投げかけて交信する電波生活スタイルがこれまた厳格モード。

神を信じて信じて信じすぎて御心感じて感謝するあまりに、勝手におかしな宗教的幻覚を見まくり、見まくって見まくった結論として「それってつまり神のご意志ですよね?」なんて都合よく解釈してしまい、病的妄想をこじらせていくモードさんがめちゃくちゃ怖い。

信仰力を源に奔放オバハンを心から救わんとならんってことなので、あまりに全力で取り組むモードさんのいつになく真剣モードな運命の夜到来。

モードさんに課せられた重く聖なる行為を止められる力などないのである。

聖なるミッション遂行で神も満足なので、モードさんも思い残すことなく本望。

これ以上ない聖なる手法で自己を捧げる熱すぎるハッピーエンドが待ち受ける。

そんな狂信者の鑑なモードさんの誇るサイコで恐怖な宗教体験で背筋が凍りました。

これは傑作よ。

神なのか悪魔なのか知る由もないお告げを全身で受けたらしい信仰心が深淵な孤独な看護師モードさんが、プライベート充実に目もくれないで、苦しむ魂救済という「使命」を全うする『セイント・モード/狂信』。

死の天使にして聖人モードさん役の凛々しい美人モーフィド・クラークさんが強烈な印象残す熱演で見応え抜群のサイコホラーになってます。

この女優がガチバチに上手すぎて天才。ビビります、この演技の表現力に。

あまりに上手いから、時々モードさんのことを本気で信じそうになったもんw

監督は誰なのか知らないが、今後注目すべき新しき映画的才能ですね。

話術も確かだし、ビジュアルセンスが間違いなくて、悪夢的なイメージと絵面でオラオラと不安煽ってくれますw

実はブラックコメディだったのかもと思わせるラストも好きw

どこかA24のようなお洒落感と高貴な匂い感じさせる作風で、マジでこれはなかなかよ。

今年一番の拾い物!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。