『ドント・イット』

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誓って言うけど、この映画は傑作です。
ホント。

結構前に観たので細かい部分はうろ覚えなんですが、やたらと衝撃を受けて、感動もしちゃったと記憶してます。

う~ん、やっぱこの邦題にケチをつけたくて仕方ないですねw
放置しようと思ったけどムリw

そう。
『ドント・ブリーズ』と『イット』がヒットしたから、ドントとイットをテキトーにくっつけただけのやっつけ仕事にも程がある便乗タイトルですねw

ちゃんと映画を観て、ちゃんと考え抜いた真っ当なタイトルを付けて欲しいです。
日本版ジャケットもゾンビ映画みたいで酷すぎる。

配給がやる気ゼロにも関わらず、この映画は本当に面白かった。

ゴリゴリのホラーだと思って借りた人が多いはずだし、そのつもりで俺も観た。

でも、コリャ明らかに様子が違いました。
オバケらしいのも登場しますが、ホラーと紹介するのはムリがあります。

かなりブットんでるんですよね。
なんか次元が違うんですよね。

基本的にホラー映画紹介のブログなので、どうしようか迷ったんですが、怖い映画ではあるのでまずは紹介しますw

『ドント・イット』です。

ナゲヤリで安易な便乗タイトルにも関わらず、野心的な傑作でした。

子供を殺された母親が復讐を企て、怪しげな黒魔術師を雇うという話。

黒魔術の儀式を使った呪いで殺そうって魂胆なんだけど、この儀式がマジでヤバいんだよねw
怖いというより不快だし、相当忍耐強くないと精神病になりそうできついw

いちいち儀式の過程がしつこいほどに克明に描かれるのも特徴的。

しかも、黒魔術のハゲのオッサンと自宅で半年間缶詰状態というねw
そのため、性的な緊張感もあって結構ハラハラもするのだ。

拷問のような儀式の先に待っているのが意外な決着なんですよねー。

話の大半はこの儀式で、別にオバケ屋敷でギャーギャー騒ぐ話でもないので、退屈な人にはまるで受け付けないと思う。
もっと派手なホラーを期待してた人には、この映画自体が拷問でしかないかもしれないw

興味津々で観ちゃったオレはラッキーw

そう。
オバケも悪魔もまったく襲ってこない。

実際はクソ真面目で、緊張感に満ちたサスペンス・ドラマ。

たった二人の登場人物で、限定空間での張り詰めた心理劇として展開。
そのため、役者が巧くないと成り立たないが、これがまた超達者でビビる。

男女とも全然知らない役者だが、アカデミー賞クラスの名演技で圧巻です。

ホラーの体裁を巧く利用して、「復讐」に支配された心が「赦し」に到達するまでの険しい道のりを描いた話。

一軒の屋敷のみで展開する地味な作りながら、役者の迫真の演技とどう転んでいくかまるで読めない語り口で最後まで飽きない。

そんでもって、まさかのラストは衝撃も凄かったが、素直に感動してしまった。

どうしようもない邦題とジャケットで借りるのを一度は躊躇うだろうが、興味ある方はぜひ!

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