Netflixオリジナル 『呪詛』

スポンサーリンク

台湾のとんでもないクソ恐ろしファウンド・フッテージ。

『女神の継承』と僅差で相当いい勝負の試合開催してる感じの、アジアンホラーの本気度を見せつけてくれてました。

『呪詛』なんてなにやら縁起の悪そうな漢字二文字がインパクトある恐怖タイトルだし、こんな不気味な言葉は初めて知ったし、もちろん読み方も全然分からないw

山奥で暮らしてる変な集落の頭のおかしい邪教宗派の人たちの取材をすることになった超常現象番組のスタッフが、怖い仏母だか女神だかが祀られる意味ありげに封印された地下道に勝手に立ち入ってしまい、恐れおののくべき禁忌破ってしまい、もちろん呪われましたと。

スタッフである主人公の母親が、その呪い攻撃のダメージが全部降りかかってしまった不憫な娘のドゥオドゥオちゃんを救うために、死に物狂いで手段選ばず、自らの命はもちろんオレを含めた観る者まで犠牲にさせる意図で録画していた呪われ過ぎのビデオがありました。

それがこの『呪詛』なるフッテージであり、誰がファウンドしたのか知らないが、プロの手腕すぎる編集と効果音の演出が冴えわたっていて、荘厳ささえ感じさせる卓越したフッテージに完成されていたw

鑑賞者にまで呪いが降りかかるテロリズムのようなハタ迷惑システムが採用されたこんな呪われフッテージを配信してしまっているネトフリって常識ゼロなのかと。コンプライアンスはどうなってんだと。

オラオラ文句も言いたい心境ですが、呪い受けまくり苦しみ悶える娘ドゥオドゥオちゃんの姿がマジで痛々しいし、これまた圧倒的に可愛いから、こんな愛らしい子を救うためんなんだから、少しぐらい呪われてもいいかなと思ってしまいましたw

そうやって鑑賞者がどーせ許してくれるだろう、大目に見てくれるだろうって見越してのズルいネトフリの策略にまんまと乗っかってしまって、結局は仕方なく呪われてみましたw

全編がもう絶え間ないおどろおどろしい雰囲気で、カルトで怪奇で鳥肌立ちまくりな呪いのアクティビティが襲い掛かってくる気合の入った恐怖演出が止まらなくて、最後まで本気で怖かった。

呪いの発端である、地下道で起きた禁忌破りの呪いパニックのしっちゃかめっちゃかな様子を、ちゃんと作品のクライマックスに用意してくることでテンションが生まれ、そのまま地獄なラストへ向けてのフリとしてほぼ間髪を入れず即効していて、脱帽の展開力。

主役の母親の動画作りの能力が高すぎることや録画以外の映像の入手経路などを考えると、ファウンド・フッテージとしては細かい部分に突っ込みたくなる気持ちもあるが、ここまで作り込まれた恐ろしい作品を見せてもらったからには、やっぱ素直に感動しておくのが映画ファンのあるべき姿。

呪いの見せ方がオシャレだったし、構成としてもなかなかドラマティックな動画だった。

何度も登場しては、一方的にこちらに発信されてくる変な符号とキャッチーな呪文、「祈り」の印相。

興味もないし、覚えたくもないのに、画面いっぱい使ってまで無理やり視覚的に訴えてくることで、鑑賞者まで「呪い」に巻き込まれるという作品の一部に仕立てて、だからこそ世界観が確実になっているわけで、マジで悔しいほど良く出来ているわけです。

『呪詛』は冷や汗ジワリと来る恐怖に次ぐ恐怖にも程がある今夏をクールに盛り上げるフッテージ。

『女神の継承』以上にファウンドされちゃダメなヤツなので、絶対に観るべき。

なにはともあれドゥオドゥオちゃん、元気になって!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。