『地獄少女』
ちゃんと地獄少女やってました。
かなりイイ線いってたんじゃないでしょうかね。
原作アニメは一応全部観てて、たぶん好きなアニメですねw
だから楽しみにしてました。
やっぱ玉城ティナによる閻魔あいが最高だった。
ビジュアルもそうだけど、実写で閻魔あいになれるのはコイツしかいないってぐらいの表現度で満足しました。
仲間の妖怪たちのクオリティはちょっと課題ありましたけどねw
地獄送りする前に仰ってくれる鉄板の決め台詞と決め文句もちゃんと聞くことができましたし、地獄送る相手に童謡歌ってくれるサービスがステキw
話に登場するロックバンドのヴォーカルより閻魔あいの方が断然歌が上手いのもウケたw
全体的に白石監督らしい『地獄少女』でした。
地獄世界の描き方とか独自性出してきてましたね。
オカルトな信仰信じちゃって、ワケのわからん神だか悪魔だかにつながろうとしちゃう人たちが破滅に向かう辺りも白石監督ならではでした。
閻魔あい自体の登場回数は意外と少ないんだけど、地獄通信にアクセスしちゃう周辺の女優さんたちがみんな才能溢れてて、闇落ちしていく演技が優れてました。
赤い糸引いちゃう気持ち、こっちにも痛いぐらい伝わってきました。
白石監督と玉城ティナの組み合わせ、相性相当いいかもしれないです。
この調子で、スコセッシとデカプー並の無敵なコンビネーションで次々と撮りまくって欲しいですねw
公式サイト
『グッド・シリアル・キラー』
つまり、結局は『デクスター』を観ろってことですw
そんな気持ちに落ち着く映画でした。
学校の心理カウンセラーやりながら、夜な夜な子供を虐待する悪い親を退治するサイコパスな殺人鬼の日常を描いたスリラーです。
結婚もしてて、安定した仕事もある。
社会人として普通に暮らしながらも、殺人をしなければ精神のバランスが崩壊してしまうのが連続殺人鬼なんですよね。
生活の一部として人を殺さないと成り立たないので、普通人よりも生きるのが辛そうだなぁと同情してしまいましたw
子供の相談に親身に乗りながらも、異常な殺人欲求を満たさなければならないために「悪」だと判断した親を人知れず連れ去り、殺している主人公。
殺すのが子供の安全や未来のためだと思うことにしているが、湧き上がる殺人への衝動が抑えられないだけw
そんな毎日が、カミサンや生徒から疑心の目を向けられて危うくなっていくという展開です。
まぁ、とんでもなくダークな作品でした。
監督はたぶんニコラス・レフン監督あたりへの憧れや影響が強いんじゃないでしょうかね。
寡黙な主人公、夜のシーンの多さ、音楽の趣味といいねw
地味な話ですが、演出としては嫌いじゃないし、R指定にしてもいい程の殺人シーンも楽しめて面白かったとは思います。
安定のブラムハウス印。
そもそも主役のショーン・ウィリアム・スコットさんがデクスターさんと風貌が似ていて、なら『デクスター』観ればええやんって思いましたw
『デクスター』観ればもっと「サイコパスはつらいよ」を楽しめるので、ぜひそっちを観てくださいw
『マローボーン家の掟』
結構な数の映画を観てきたつもりですが、いまだにいとも簡単に作品側の魂胆に言いくるめられてしまいますからねw
ただボケーッと数だけ観てるとこうなるんでしょうねw
全然学習能力ないんでしょうねオレw
傑作でした。
脚本家さん、めちゃくちゃいい本書いてました。
これはスゲー良く作られてたなぁ。
参りました。
ワケあり事情のある一家がある人物から逃げるように引っ越して来たら、その家で次々と怪現象が起きる話です。
前半で一家を苦しめる「ある人物」のいきなりの登場があり、緊張感が高まりますが、一瞬で時間がブットびます。
その時点で眉をひそめて不審に思う人もいるんでしょうが、全然気づかないで観てました。
画面で起こっていることを全部真に受け入れすぎw
だって違和感なんか全然感じなかったもんねー。
凄まじく頭良い人作ったんだねコレw
あるいはオレが頭悪すぎるのかのどっちかw
主人公の青年に起こっている現象や一家の状況を冷静に考えると、早い段階で察しはついてもおかしくなかった。
でもピンとこなかったなぁ。
話の流れというか、やってることが自然すぎてw
ようやく最後に腰抜けるようなサプライズお披露目で、オレの足りない頭が追い付いて、なんか不可解だったあの場面やこの場面が理に適るように全容が掴めるようになってました。
大変良く出来ましたという花丸満点な話でした。
怖くて、哀しくて、切なくて、でもちょっと幸せなエンディング。
主人公が恋仲になるヒロイン的なアーニャ・テイラー・ジョイさんが紅一点で美しかった。
暗くて不幸なマローボーン家にとって光であり、希望であり、愛。
シャマランの『スプリット』のヒロインを思い出させる強靭な心をここでも見せてくれた。
アーニャ・テイラー・ジョイさんがいてくれて本当に良かったw
そんな話でした。
公式サイト
『ブライトバーン 恐怖の拡散者』
空から降ってきた宇宙人の赤ん坊拾って育てたら、見事に失敗した話ですw
スーパーマンになれなかったバージョンw
やっぱそれなりの器と責任感がないと宇宙人は立派に育たんねw
そこら辺の「子供欲しいなー」って思っているだけの男女には到底無理w
親になりたいというエゴだけで宇宙人なんぞを容易に育成できると思うなよって話でした。
破壊と破滅の使者として地球に落とされた悪しき遺伝子にいかに正しい道を示して、道を外さずに教育できるかが宇宙人を育てる親に求められる能力。
この夫婦は余裕で力不足。
クビですw
失格ですw
どうあがいても偉大なるケビン・コスナーとダイアン・レインじゃないもんだって。
凡人以下。
宇宙からの贈り物を受け取るにはあまりにも荷が重すぎたw
自信もなく、頼りない親という環境のせいで呪われた遺伝子に逆らえなかった案件ですw
赤い目光らせて、ダサい手作りコスチューム被ってダークサイドにすんなり堕ちてからの嫌~な活躍っぷり。
こんな悪質で陰湿なクズスーパーマン、嫌だわぁ。
腐った根性の嫌な性格出てましたw
宇宙のスーパーパワーで無敵になってしまったジェイソンやマイケル・マイヤーズって感じですね。
悪知恵も働くし、すんげー悪いよぉ、このクソガキャアw
目を覆いたくなるようなあまりに痛すぎる表現もあったりしますので慣れない方はご注意を。
子役のかわいらしく憎たらしい名演技によって、B級映画にならずに済んでました。