ポスターにも予告にもフロッグのお面出てきます。
フロッグってフロッギングする人のことなんです。
では、フロッギングって何なのか?
観てからのお楽しみだし、観ておいたら結構誰かにおススメしたくなるような作品になってますw
怖いし、驚くし、戸惑うし、面白かったなぁって思ってください。
どっかの小さな町で連続する児童失踪事件があって、それは過去に犯人逮捕で解決した殺人事件の手口と似ていて、誰かが模倣してるんじゃないのってヤバい空気になってて、しかも、担当する刑事の自宅では原因不明に連発する怪奇現象の数々が起こってるのだ。
刑事の妻がどっかの男と不倫してたことで情緒不安定だったり、不倫に対して思春期の息子がバチギレ怒ってて、2人の仲がメチャクチャ悪いよってゆー家庭の状況が意味深に描かれます。
どーせなんだかんだといつものオバケホラーなんじゃねーのってやる気のない姿勢で借りたんだけど、まるでどうなるのか予想もクソも見立てがつかない不穏で、理由のつかない変な現象起きすぎて何がどうなってんのか皆目分かりもしないけど、なんかいつもの様子のオバケ映画じゃないなって途中から勘付くのだ。
サイコな殺人鬼はいるみたいだけど、かといってオカルトなミステリーとの絡みが見えず、いつまでも全容が想像つかないから不安を駆り立てられ、興味深く鑑賞が続けられる話なのだ。
この映画は前半で分からなかった色々なモヤモヤな疑問に対して、いきなり作風が変異し、登場人物の視点も移り変わりという大胆な捻りを加えて、思ってもみなかった答えを出してくれます。
いきなり話が変わってくるので最初は頭が混乱するが、ああそうだったのか!ってな感じで、次々と明らかなになる色々な事案。
前半と後半で違う人たちが視点を入れ替えて、同じ時間が語られる構成になっていて、両方の視点を通じた後に、本当の怖い真相が見えてきちゃうという切れ味の鋭いおっかないスリラーなんです。
捻りが終わったと思ったらまた捻ってきて、最後まで油断できないエキサイティングなプロットが楽しい。
オバケより怖い人間離れした高齢化の衝撃的ビジュアルで震撼させる情緒不安のカミサン演じるヘレン・ハントというミスリードも過去の殺人事件との繋がりも抜かりなく、うまい具合に作ってますこの映画は。頭いいです。
軽い気持ちのフロッギングが、色んな思わぬ事態を招き、あんなことまで知ってしまい、マジでハラハラしちゃいました。
観る価値ありますね。