綿かき集め黒人奴隷農園での野蛮な白人による過酷虐待生活からの脱出図ろうとする黒人女性の苦労な何百年も前の昔話かと思いきや、今度はいきなりの洗練された現代での幸せな結婚生活送りつつ成功しているインテリ社会学者のエリート階層生活にぶっ飛んでしまい、なぜかどっちも同一人物ですよというねw
「え、どうなってんのこれ?!」ってもう混乱。脳の機能完全に回転停止。
わけもわからず状況が一変して、何起ってんのか分からなくなって、後半ようやくそうだったのかって納得した『アンテベラム』でした。
ド派手に騙されましたw
気持ちいいぐらいに映画が観客を騙してましたw
まさかの話の二重構造で、天才なアイデアな凝った展開が斜め上を狙ってきてて、見事に当たってました。
あいやーです。
やられましたオレは。
ブラボーです。ブラボー。
拍手するしかないこれは。
悔しいとさえ思わないですね、ここまで秀逸なマジックを見せられては。
マジでこれは凄く凄く良く出来ていて、できれば事前情報何も入れずにいきなり見て欲しいですね。
全然怖くはないんだけど、映画として純粋に面白いし、映像作りの技術も高く、ストリーテリングは華麗でしたw
SF的な仕掛けでの小手先芸かと思わせておいての、あえてそんな大風呂敷は広げずに、でも「その手があったか!」ってゆー発想力に驚いちゃうし、盲点を突かれた感じ。
なんでも『ゲット・アウト』『アス』の製作スタッフ関わってるってことで、なるほどな一貫した人種的題材のチョイスとスマートな社会派演出もそうだけど、最初に信じていた物語が変貌し、後半ガラリと違う物語が姿を現し、それまでの物語がのっけの前提から覆されるというツイストの巧みさがあまりに素晴らしくて一瞬何が起こったのか分からなかったもんw
最後まで状況の全貌が分からない作り。
かなり面白かった。
もしかしてそーとー白人嫌いすぎてる人が意地悪で作ったのかもしれないw
どんだけ時代が経過しても差別根性は沁みついていますよという白人側に対するさりげなくも偏見に満ちた描かれ方は結構皮肉が込められていて厳しいw
『プレシャス』の醜悪なデブ女が登場してしまう山場迎える直前の中盤では、重要な局面なのにいちいち破壊的で豪快なキャラ押し通して、やたらと目立ちまくっては身勝手にいなくなるというテロリズムがブチかまされて、あまりの出来事に何も考えられなくなってしまうという強烈なインパクトw
『アンテベラム』はなかなかでした。
色々と起こりすぎてたし、多くの謎も残されたが、ぜひとも続編で全部解明して欲しいw