これは思わぬ良き拾い物だし、こーゆーことがあるからレンタル屋での物色は止められないのだw
製作元がスピルバーグ率いるアンブリンってことで、アンブリンは似たような物語描いてきたし、確かにこんな作風の得意だよねって納得しました。
恐怖とファンタジー、現実と異世界、親子愛。
スマホから配信される怪談絵本アプリの世界から寂しがり屋のラリー君が、失語症の孤独な少年と遊びたいがあまり、あっちの世界に連れ去りにやってくる怪奇ホラー『Come Play』。
スピルバーグやゼメキスが関わっていた80年代のホラーファンタジー物、ジョー・ダンテやトビー・フーパーの映画のような懐かしい雰囲気。
スマホやipadの画面越しのみで目に見える存在が、物語を最後までスワイプして読み終えることで実体化して、現実世界に召喚してしまう魔物の設定と演出が今らしさもあって面白い。
主役の障害抱えた男の子の演技の上手さが緊迫したシチュエーションのスリルを余計に増幅して、まんまと作品世界に引き込まれてしまうし、何よりもスマホの画面の向こう側の世界で不気味にウロウロさまよう魔物の攻撃がおっかない!
言葉を発しない息子の理解が難しく、距離感に悩みながらも息子を信じて、画面の向こう側の世界から襲ってくる魔物から命かけて守り抜く母親の愛情の強さ。
だから、最後は涙。
初監督作となったジェイコブ・チェイスさんは非凡さを感じさせる結構いい仕事したと思うし、次回作あれば見てもいいかなぁって思いました。