『きさらぎ駅』

スポンサーリンク

面白かったなー。

まったく怖くないですけどねw

なんやろ、なんかネットの都市伝説を基にしてるみたいっすね。これ見るまで知らんかったけど、2チャンネルだかって掲示板で話題になってたみたい。

その界隈のマニアの中ではもう相当有名な話だったみたいですね。

伝説的な都市伝説ということで、それがファン待望の映画化と。

どっかの電車乗ってたら「きさらぎ駅」だかって、少なくともこっちの次元には存在しないらしい誰も行ったことない無人駅に着いてて、そこは異世界でのスタート地点なんですよという話。

異世界モンはおかげで漫画でもホラーでもずっとトレンドだし、まだまだ表現しうる余白ありそうなネタで、伸びしろの余地が無限。

そんなタイミングで、本命の元祖な都市伝説が満を持して登場ってことなんでしょうか?

マジで面白かったですこれは。

純粋にホラー映画としては気持ち悪さや不快さがなくて全然怖くないんだけど、新鮮さがありました。

神隠しを卒論テーマに描きたい学生が主人公。

噂のきさらぎ駅に行った経験あると言い張るサトエリ扮するエロ熟女妻へのインタビューで、当時の事件巻き込まれ状況がPOVの臨場感で語られる形式で、サトエリに起こったことを一緒に体験できる仕組み。

きさらぎ駅での不可解な不思議現象もアイデア豊富だし、きさらぎ駅に正しくたどり着くには決まった時間の、決まった乗り降りの手順が設定されてたり、後半のサバイバルがゲーム攻略物みたいな展開で前半のインタビュー内容がちゃんと伏線として効いてくるし、ストーリーもツイストもあって意外性があって驚いた。

色褪せた魚眼POV画面でずっと行くの疲れるなぁなんて思ってたけど、後半からかなり良かった。

なんつっても、どこか怪しげな表情で佇むサトエリの存在も魔界的w

若手クリエイターの、っつても永江二朗さんは40代なんですが、まだ最近の人なので勢いがあるし、豊かな演出力ありますね。

得意分野である都市伝説のユニバース展開とかやって欲しいw

きさらぎ駅の謎と仕組みがまだ解明されていないので、ちゃんと続編観たいなぁって素直に思った。

低予算映画だけど、なんか新しいことやってろうって精神が嬉しい1本でした。

大御所であったはずの清水崇(まだ50歳w)も中田秀夫も金儲け成功してからは緊張感ゼロのボンクラになり果てて、バカに媚びるだけの生ぬるい作品しか作らなくなったのでたぶん映画的には死んだも同然。つまり、老衰ですね。

本気で引退するべきなので、邦画ホラーの作り手の総入れ替え、世代交代をとっとと済ますべきです。

『呪怨』と『リング』を何かにつけて引用し、いまだに栄光にすがっているだけの害悪しか生まないフヌケの権化たちにドブに捨てるように忖度金バラバラ配るより未来担うきらめく才能に価値ある予算使うべき。

なんだかんだと『きさらぎ駅』はセンスがやっぱ若いし、真剣さも感じるし、固定観念に縛られてないもんな。

最近話題のYouTube番組 フェイクドキュメンタリー『Q』なんかも天才。

めちゃくちゃ面白かったし圧倒的に怖い。

ゴリゴリなファウンド・フッテージなんだけど、考え抜かれていて、芸術性も高く、何が怖いのか、どうすれば怖いのかを理解してて、迷いがなく、最高にカッコいい。

全部パソコンに保存すべきプレイリストですわ。今後のホラー映画再興と向上を担うべき最も期待すべきノリノリしてるクリエイターだと思いますね。

先駆者だった白石晃士が『コワすぎ!』でもうやるべきことやり尽くした感あるし、もうその手の映画作りは諦めちゃったのか知らないけど、まるで求めてない方向を目指し出したので残念。もう怖い映画作れないので忘れていいでしょう彼のことはw 無視するべき存在w

『きさらぎ駅』からだいぶ脱線したけど、いまだに成功していないクールジャパンの一環でもあるホラー映画のグローバル成長を阻もうとする90年代全盛期旧世代とその現状を良しとしてる腰抜け業界が諸悪なので、文句ぐらい言わせるべきだというのがオレの正論ですw

『きさらぎ駅』観てください。

それだけは最後に言うべきw

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。