『シェラ・デ・コブレの幽霊』

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こんな原始時代以前の大昔の色ついてない映画がなんで今さら話題になってるんだと。

無知すぎるオレは単純に不思議に思っていたわけです。

「けしからん!」って普通は思いますよそりゃ。

だけれども、あまりにも映画好きの人たちがワイワイとみんなで騒いでいるのが目に余って仕方なかった。

何やらツイッター界隈でこれでもかと感想ツイートあがってきてるのを死ぬほど気にしてたのが何を隠そうオレw

アマプラでやってますよという聞き捨てならない知らせを小耳に挟んで、たかが大昔のB級オバケ映画だろとバカにしつつもワクワクドキドキと鑑賞。

凄く面白かったw

単なるオバケ屋敷でオバケ出たー!つって怖がるのみの安い映画を想像してたけど、めちゃくちゃしっかりした作品になっててビビりました。

ちゃんとビジュアルとして怖いオバケが思い切り出てくるし、オバケの裏に隠された哀しき事件もあったりして、そこら辺の背景の設定、心霊調査の展開もきっちりと描き込まれていて、謎解きとオカルトが上手い具合にストーリーに表現された優れものでした。

『シェラ・デ・コブレの幽霊』はさすがに話題になってただけあって、かなり大胆不敵なオバケ表現と不安をあおる音響効果が見事だし、不吉すぎる超常現象の描写が秀逸の極み。

ドカーンと画面いっぱいに登場する血しぶき斑点顔の泣きじゃくりオバケがめっちゃ怖かったよ!

高度なオバケ表現がマジで強烈な印象残すし、後半に光るセンスのあるカメラワークがなんとも情緒あってステキだったりして、唐突にブチ切れるド派手な編集なんかも今となっては神業。

当時の技術でここまで表現できるのって凄いよなぁって本当に感動。

おそらく日本の90年代に生まれた今では名作ホラーと言われる『リング』や『女優霊』、作品の雰囲気やスタイルなんかは特に高橋洋さんの作品にも間違いなく影響与えてるんじゃないかって思われます。

ストーリーのキーとなる謎めき悩まし美女の運命の切なさにはなんとも言えない余韻が残る。

趣味で心霊調査員やってる修復専門の建築家の主人公と超常現象に懐疑的な助手の家政婦のコンビもなんか人間的にいい味出していて、オバケと同じぐらいキャラクターの面白みを描き出す丁寧さ。

この二人が色んなオバケ事件を解決するような続きの話も観たいと思わせる魅力がありました。

円盤化されるなら持っていても支障ない面白さ。

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