『レリック 遺物』

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オレの故庶路のおばあちゃんちも荷物まみれだったし、腐ってたし、傾いてたし、田舎だったし、本作よりもっと酷かったから、なんか他人事じゃない怖さでブルブル震えた。

母親もそれなりに遠くで一人暮らしの高齢者なので、いつ自分の身にふりかかるかわからない物語になってました。

超高齢化社会、8050問題、政治の老害化、氷河期世代の孤立化とあらゆる面で衰退へと突き進む日本社会も国家としてひたすら老いる一方なので、未来ある若者世代にロクなもんレリック残せないよねとため息しか出ません。

老いた日本という嬉しくない置き土産。受け継がれるのは、そんな呪いの遺物だけです。すんません。

おぞましい。

老いることはマジで恐怖でしかないし、老いぼれと一緒に暮らすことも同じぐらい怖い。

深い森の奥に佇む実家に帰った母娘が、痴呆しまくるボケすぎ、認知悪すぎ、徘徊しすぎ、老いすぎの迷惑極まりない高齢おばあちゃんが異常行動でやりたい放題されて疲弊。心身共にヘトヘト。

「家に何かが入って来た」と血迷った戯言ほざいて、不気味な独り言も目立ち始め、性格も攻撃的に、目つきも悪くなり、これは「老化」の影響なのかそれとも邪悪な何かによる取り憑かれなのか。

気さくで優しいおばあちゃんの変貌っぶりはもう知ってるおばあちゃんじゃなく、モンスターでしかないのだ。

常に呪いは暗黒色なんですってことで、黒すぎる黒カビの不潔なイメージ満載で、悪夢のような暗黒すぎる遺物残しちゃう『レリック 遺物』。

怖すぎでしょうこれは。

メタファーなのかどう受け止めればいいのか深読みがむずいいきなりブっとんだオカルト展開が後半からラストにかけてオラオラオラーっ!て勢い良く突き進んで画面はますますカオス。

なにはともあれ、傑作でした。

おばあちゃんがメチャクチャ怖かったし、老いるという現象は自然でそうあるべきだが、誰もが逃れられないし、時間の問題なわけで、オバケや悪魔に匹敵するぐらい怖いよねって思った。

主演のおばあちゃんが名演技すぎて、高齢ボケかましババアホラーの歴史に残る怪演で迫力凄かったなぁでも。

『デビル・インサイド』『デボラ・ローガン』『ヴィジット』を凌ぐおばあちゃんの圧倒的演技力で見応え抜群だった。

おばあちゃん、変なモン、レリックすなw

怖すぎたので、そんな感想で終わらせておきますここはw

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