『ウィリーズ・ワンダーランド』

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どこぞの通りすがりの廃れた廃墟町を『60セカンズ』で盗んだにに違いない類のカッコいいカッコつけ車でブットばしていたらまんまとパンク。クレジットカードもペイペイももちろん受け付けない旧式な使えねー田舎システムなために、現金持ち合わせの無いニコケイに、胡散臭すぎる修理屋から修理代払う代わりにいただいたご提案。これまた廃墟町にピッタリな廃墟な地元の寂れた遊園地ウィリーズ・ワンダーランドの清掃の仕事を一晩どうぞお願いしますよという謎の怪しげバイト話でした。

そんな理不尽で意味不明な唐突すぎるブラックバイト依頼に対して、いつもの感じのこの世の事象や常識とはかけ離れたただならぬ狂気を匂わせて、しょっぱなから無口を貫き通し、一切何考えてるのか知る由もないニコケイはなぜか素直に承諾して、せっせとピカピカのダスキンのプロフェッショナルみたいな真面目な姿勢で夢中で掃除に明け暮れるのだw

しかし、忌まわしい陰惨な血みどろの過去を持つウィリーズ・ワンダーランドで待ち受けるのは、邪悪な連続殺人鬼の魂に乗っ取られた凶暴なマスコットロボット集団だったわけで、同時にニコケイが誇りを持ってこなす掃除という任務の邪魔者なのだ。

非常識な理由で押し付けられた園内の掃除の仕事にも関わらず、ムダ口叩かず忠実にこなし、タイマーも設定するぐらいに休憩時間はきっちり取って、お気に入りの持ち込みエナジードリンクをゴクゴクしては、ウィリーズ・ワンダーランド限定ピンボールマシンで遊ぶというスケジュールを守り抜く変態ニコケイ。

愛嬌たっぷりの可愛い見た目とは裏腹に悪魔の悪意で、そんなニコケイのこだわりのビジネス流儀なんぞ知らぬとばかりにノロノロと襲い掛かってくる殺人マスコットの皆さん。

「あー、そうなんですねー」とでも思っている程度なクールな塩対応で、驚きも戸惑いも見せずにまるで当たり前のように退治してしまうニコケイがヤバいw

とても乱暴に、気がふれたようなうめき声をあげて、素手と鈍器で過剰に惨殺するニコケイの異常性がウィリーズ・ワンダーランドを今宵は覆い尽くす。

『サドン・デス』以来の着ぐるみぬいぐるみとの肉弾ガチンコ対決じゃー!なんつって心躍るヤツはぶっちぎりのアホw

悪ふざけのような死闘というかドタバタはあまりにもしょーもなく、脱力させるほどアホすぎる話でありながらも、演じてるのがニコケイだけにワケもわからず狂気と凄みが生まれていて、変な意味で説得力まで出してくるのが限界という言葉を知らない神秘なコズミックパワーみなぎるニコケイ力。

スチュアート・ゴードンやサム・ライミが作ってたら歴史に残る変態的傑作になったかもしれないけど、スチュアート・ゴードンは死んだし、マーベル印の刻印頂いたサム・ライミが今更作るはずないだろこんなもんw

最初から最後までニコケイが誰とも人間的コミュニケーション計らず、独りで本当に変態で、正体も謎なのに、そんな常識外れなニコケイが強引に作品を掌握w

誰かが殺人マスコットに今にも殺されそうになっていても、絶対に休憩時間は休憩をするのだ。それが雇用される者の権利だからねw

日本の奴隷制のような職場の実態や労働意識へのメッセージだったかもしれないと思うとこれは深遠なテーマがありそうで、実は純粋にアホをやりたかっただけなのかもしれないw

名前も素性も目的も分からない役に立つ情報微塵もなしの主人公ニコケイがずっとひたすらムダに強くて、就業の規則にだけやたらと厳しくて、野生動物のような唸り声上げる以外に人間らしいまともな言葉も発信しないので、マジで精神がずっと変w

惨殺行為で汚れたウィリーズ・ワンダーランド特製Tシャツはこまめに着替えるのもニコケイの譲れないこだわりだ。

ほぼリニューアルオープンのような完璧な清掃業務をやり遂げ、何事もなかったかのような「仕事無事に終わりましたー」みたいな涼しい体で、修理済み窃盗カッコつけ車を普通に返却してもらい、女の子まで連れにしての颯爽の去りっぷりw

そんな頭の変な役が成り立つのは誰なのかって考えると、やっぱり我らが天下のニコケイしかいないだろって結論になるw

かつてはアルカトラズ乗っ取ったテロリストも極悪脱獄囚も911も太陽フレアの攻撃も悪魔も悪霊もラブクラフトの未知の化け物も相手にブイブイ言わせて大活躍してきた経験値スーパーな最強ニコケイに怖いものなんてあるわけないのだ。

ニコケイ自身がほとんど呪いみたいな存在だしねw

誰も敵わないニコケイに文句はない。

ウィリーズ・ワンダーランドは、またどこかでニコケイが帰園するのを待っているのかもしれない。

帰ってこないことを願っていますw

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