ディズニープラスでもこんなのやってたんですね。
おっかなそうなの見つけたのでうれしかったです。
アントラーズってゆーなんだか分からないけど、ジャケットがこんな感じなので、たぶん化け物なんでしょうか?
結局、実物は出てこないんですよね。
寂れて廃れた炭鉱町の貧困家庭の貧困親子がゴミ収集の最中に、洞窟の奥でアントラーズされちゃってからというもの、なんだか様子が怪しい事態に陥る貧困一家が待ち受ける侘しい運命。
血色も顔色も精神も悪いズタボロ穴開きシャツで堂々登校してくる長男が、世にも怪しげな奇怪な行動で周囲も鑑賞者も不気味がらせるおどろおどろミステリー。
マトモそうな担任の先生は不思議に思ってなんとか助けになろうとするも、本人も実の父親から受けた過去の忌まわしき性的虐待記憶にさいなまれてるというあいやーな状況。
そんなわけで、とにかくとことん暗くて、虐待、薬物中毒、イジメ、ネグレクト、飢餓と地獄な暗澹とした社会の暗部バリバリな見捨てられクソ田舎要素炸裂の「カッペは辛いよホラー」になっていましたw
大人は無力だし、頼りにならないし、子供は子供で夢も希望も食べ物もないです。
アントラーズされちゃった一家の重責を背負ってしまった貧困小僧の演技力でついつい見続けてしまえるし、何やらネイティブ・インディアン風の貫禄で物知りのオッサンがここぞとばかりに言い伝えてくれる飢餓の悪霊の呪いがもたらす人間が人間じゃなくなっていく恐怖が明かされてしまうストーリーにのけぞります。
飢餓に苦しむあまり食べても食べても食べたりないし、食べれば食べるほど飢餓が悪化するという厄介でワイルドな殺戮食い散らかしモンスターへと変貌していくなんて不憫。
ギレルモ・デル・トロさんが関わっているということで、モンスターの魔界オーラ醸し出す造形がセンス感じさせてくれます。
パンズ・ラビリンスにも通じるように、子供がひたすら大人社会の都合で不遇な目に遭い、それでも健気に振る舞うも、絶望しかないよねという厳しい現実。
なかなかディズニープラスで観たとは誰も信じてもらえないようなノリの怖い映画『アントラーズ』でした。
アントラーズって似たような名前のサッカーかフットボールのチームいたよなぁw
そーいえばw