これはなんでしょーね、なんか多くの人が求めているものではないんですよね。
『呪怨』であって、全然違うというか、『呪怨』の設定だけ借りたほとんど『呪怨』じゃないけど、それなりに怖い話です。
つまり、これは、たぶん『ザ・グラッジ』ですねw
2004年の『THE JUON』からの一応の話の続きにはなっていました。
最初の方で触れられて、ほんの一瞬だけ伽椰子さんっぽい方が出てきます。
昔ながらの『呪怨』の名残はそこだけで、アメリカに関係者が帰国してからの呪い話が描かれます。
呪いが海を越えて家庭に持ち込まれて、精神病んで、家庭崩壊して、全滅という工程。それが同じ家で続いていきましたという経緯ですね。
呪われ事件に夢中になりすぎて人生台無しにする刑事役ウィリアム・サドラーさんがご丁寧に日本での事件について語り、「呪怨」って日本語読みまでこなして、こんな意味なんですよって説明してくれる役割を全うする重要なキャラで登場し、あまりにオバケに呪われすぎてるものだから、オバケをもう見たくなくて『イベント・ホライゾン』のサム・ニール方式を採用する末路を選ぶのが素晴らしかったですw
ウィリアム・サドラーさんだけは本作で一番面白かった。
ウィリアム・サドラーさんを個人的に認めすぎてるからこその凄く偏った感想になりますw
主人公的な役のヒロイン刑事のオバサンがあまりに地味で魅力なさすぎたのも問題。
ストーリーはそれなりに良く出来ていたとは思うけど、取ってつけたようなエピソードを繋げただけで、伽椰子さん的な役割のオバケの子が全体的にスベっていたことも無視できない。
オバケ演出はことごとく安っぽく、インパクトも弱かった気がしました。
あらゆる面で、清水崇のハリウッド版がいかに面白かったか思い知ることになりました。
世間の評価はアレだけど、落合監督のヤツもオレは嫌いじゃないですw
結局は、本作は『呪怨』ではなく所詮は『ザ・グラッジ』だったってことですねw
伽椰子さんも俊雄君も輸出されず、オバケなんかよりも『インシディアス』の霊能者役で知られるおばあちゃんの顔芸とアルツハイマー演技の方がよっぽど怖かったのが『ザ・グラッジ』ってことでいいです。
『呪怨』を真面目に楽しむなら、素直にネトフリのドラマシリーズにしておくのが賢明かもしれないです。
そう。
オレはまだ未見なのだw