80年代にメキシコのどっかの森の奥の小屋で火災が発生し、住人と思われる大人男性1人と子供3人の焼死体が発見されて、30年後に焼失したと思われた彼らの生活が記録されたビデオテープが発見されましたという体。
聖なる聖職者が何やら独自の精神分析に夢中になってしまい、勝手に一念発起。信心ますます深めて、脳内が神がかってしまい、森で見つけた野生児捕まえて、自分のエゴと信念のもとでゼロからの自宅学習でスパルタ教育に人生懸けてしまい、結果的にみんなで焼け死んだというあいやーな悲劇があったんですよというビデオの哀しき内容でした。
真面目な映画でしたw
もっとアホなものが観たかったんだけどw
野良さんたち、可哀そうだったもんw
出自がほぼ野性な野良なので、ゼロからのスタートすぎて、言葉も分からんし、教育もクソも知るかとばかりにボサーッと空中眺めてるのが精いっぱいw
悪意ない本能オナニーしてただけで体罰加えられて激怒されるし、ほとんど原理主義による恐怖政治。
大人の都合や慢心で子供が犠牲になってしまうというね、メキシコ社会の現状を暗に言い表していたのかもしれません。分からんけど。
なんとなく『イグジスツ』みたいな作風を想像してたんですよね。観る前は。
UMAなモンスター物ネタで、野良人間に森で襲われて逃げるみたいな。そんな楽しい展開を想定してたけど、スゲー地味。
全然怖くないんだけど、至極真っ当な作りですね。
無難なフェイク・ドキュメンタリー構成になっていて、当時の事件を知る現地の住民や関係者へのインタビューと発見されたビデオ日記という形で作られてます。
ビデオテープの劣化した画質の演出が素晴らしかったのと、聖職者のオッサンの不安定な精神の危うさと野良さんたちの理屈の通用しない野良っぷりが丹念に描かれていて、おふざけなしで地味な分リアリティがあって良く出来てはいました。
怖くはないがw
作品としては本当にマトモ。煽りすぎの宣伝の仕方が悪いんだと思うことにしましたw
作品に罪はない典型例ですw
いい映画でした。