『ハロウィン KILLS』

スポンサーリンク

ゲオから感謝されての100円キャンペーンだしってことで軽い気持ちで借りてしまったけど、やっぱりこれは受け入れがたい『ハロウィン』のフリした別の何かですねw

率直に話がバカみたいだし、やってることがダサいし、緊張感がないし、ホラーとしてもつまらない。

どんだけ人殺しシーンを残酷に、ショッキングに演出して見せようと熱心に力入れても、力入れれば入れるだけ、その分空回りしているというかね。

「おや、どうやら無理しているなコイツ」ってこちらはすぐに気づいちゃうので、興ざめの対応を取らざるを得ないw

演出してる方は、たぶん気を使って過激なことをしているつもりなんだと思うんですよねw

「ホラーってよく分からないけど、こんな感じで体を何度もザクザク刺したり、ガラスで首切断したり、目潰したり、首の骨をひねり折ったり、脳ミソ派手にぶちまけておけばいいんですよね?」みたいな程度の悪気の無い感覚。

そんな意識が容易に読み取れてしまえるぐらい演出がわざとらしくて不味いw

「今、残酷な演出をしていますのでいかがでしょうか?」という鑑賞者に意見のお伺いを立ててるような行儀のよい下手に出てる姿勢がなにやらザワザワと居心地が悪いw

つまり、作り手には自信がないんだと思う。

だから、『ハロウィン KILLS』は怖くないです。

何一つ『ハロウィン』分かってない人が、リブートのブームに乗っかってなんとなく作ってみただけの神と悪魔とジョン・カーペンターへの冒涜の恥知らずな具現化。

『ハロウィン』にこだわりや思い入れもないし、リブートとして何か強いポリシーや独自の解釈があるわけでもない。

『ハロウィン』を利用して、何か主義主張してやろう!ってゆー浅はかな虚栄心だけは人一倍かもしれませんw

その点では『ハロウィン KILLS』は1作目より癪に障る作品になってましたw

最近の『キャンディマン』『クライモリ』もそうだったけど、何か勝手に崇高なメッセージ性掲げての意識高いアピールがマジで邪魔でしかないし、本当に不要w

しかも、クドいw

見て見てかまってちゃんな自己顕示欲丸出しな性格が嫌いw

『ハロウィン KILLS』はすべてが説教臭いし、説明過多だし、マイケル・マイヤーズさんというキャラだけ安く拝借した軽薄な焼き直しでしかない。

ヒステリックで頭の悪すぎるキャラクターの不愉快な言動を含めて住民側の描写が失笑するほどくだらないし、スベりまくって、あまりに不自然。

マイケル・マイヤーズさんはただの近所で高齢者を惨殺して回ってる変質者のオッサンでしかない。

デヴィッド・ゴードン・グリーンさんは一体どんなマイケル・マイヤーズを描きたかったのか。

1作目から見続けていてもいまだにまるで分からない。

ただの長身で図体のデカいマスク付けた人殺し? 単なる人気映画のホラーアイコンですかね?

ジョン・カーペンターが作り上げた正体の分からない不安を駆り立てるような恐ろしい存在、この世のものとは思えない邪悪な神秘性、希望などないんだと自覚させるような悪魔感がクソほどにも表現されていない。

結局、ジョン・カーペンター以来では、『ハロウィン』という物語を咀嚼し、マイケル・マイヤーズをちゃんと理解していたのはロブ・ゾンビだけってことになる。

ロブ・ゾンビは自分なりの明確な視点で、マイケル・マイヤーズがなぜ生まれたのかを描き出せていた。オリジナルでは意図してぼやけていた部分に、血と骨を与える作業を余すところなく成し遂げ、ロブ・ゾンビとしてのマイケル・マイヤーズの背景を形作り、迫力ある恐怖を始動させた。

それができたのも、ロブ・ゾンビが『ハロウィン』をメチャクチャ好きであり、誰よりも知っていたからに他ならない。

結果的に、『ハロウィン KILLS』からはとても酷い映画を見てしまったという惨すぎる事実以外に何も得るものがない。

こんなもんはタダでも見なきゃ良かったという絶望と後悔と虚しさ。

余計なお世話のような価値のないリブート続編のさらに価値のない続編。

許しを請うべき。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。