バイバイマンは、その名前を知ってしまうことで、そいつの頭を混乱させて、精神病んで、自滅をもたらす忌まわしい悪魔みたいな、なんかよく分からないヤツですw
考えたらダメ。
口に出してもダメ。
文字にするのももちろんダメ。
と言いつつ、すでにバイバイマンって書いてしまいましたが、呪われないか本気で心配になってきました。
それぐらい『バイバイマン』は怖かった。
設定自体は『キャンディマン』とか『ドント・ノック・トワイス』のような都市伝説ホラーを踏襲しています。
この手のキャラクター物のホラーが最近結構たくさん作られている気配を個人的には感じています。
『バイバイマン』における恐怖の演出は、はっきり言ってそんなに怖いとは思わなかったんです。
よくあるパターンだし、バイバイマン自体の表現もまぁ及第点ではありました。
ただ、話が怖すぎますよね。
バイバイマンが裏で糸を引いているのではと思うようなおぞましい無差別殺人や自殺が世の中にはありすぎるよなぁって深々と思わせてくれたバイバイマンによる仕業。
誰もが加害者であり被害者にさせられてしまうのだ。
こんな強力な闇の力が働いてるなら、個人の抗いなんて無力。
バイバイマンの圧勝ですと。
おつかれさんでしたとw
そんな絶望に近い諦めの気持ちを持たせてくれるのが『バイバイマン』で描かれている人間社会にもたらされた「呪い」なんだと思いました。
自分にもバイバイ、世の中にもバイバイ。
それがバイバイマンのバイバイの本当の意味だったのです。
『バイバイマン』はホラー映画としてはそこそこ程度かもしれないが、話はとっても現実を意識した救いのなさで面白かったです。
バイバイ度 100点満点!