『ヘブンズ・ベール~死のバイブル~』『オブジェクト』

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『ヘブンズ・ベール~死のバイブル~』

ジェイソン・ブラムってブランドだし、カルト教団の話ってことで、そこそこ期待して、楽しみにして観てしまいました。

カルト教団物ならもっと面白いヤツあるよってことにしかなりませんw

面白かったと言えばウソになりますが、面白くなかったとも言えないし、う~ん、なんでしょーねw

80年代、どっかの農場でカルト教団ヘブンズ・ベールさんたちが集団自殺して、唯一生き残った女性が、数十年後に事件を取材するドキュメンタリー映画の撮影班と共に事件現場に再び戻ったら、やっぱ変なことが起こるのだ。

薄気味悪い呪われた農場が、近寄っちゃダメないい雰囲気出してました。

撮影班が失われた当時の撮影フィルムを発見して、みんなでちょこっとずつ恐がりながら鑑賞する度に、集団自殺の本当の理由が分かっていき、変な超常現象起こって、カルトの呪いの力で全滅するというパターン。

肉体の死を魂が乗り超えて存在し、生き続けるという面白いテーマがあるにも関わらず、安いこけおどし演出だし、話も深堀りできなくてハンパな印象ですね。

元パニッシャーなので大目に見てるトーマス・ジェーンさんのマンソン意識しまくりの教祖役が最高w
フィルム回すたびにトーマス・ジェーンさんがグラサンと長髪で大袈裟に戯言をノタまって、何やら信者からありがたがられてましたw

死んでも生きようとするために、どんな知識で作ったのかワケのわからん薬調合しての得体の知れない注射液で魂戻そうとする発明も映画的にアホすぎて好きw

トーマス・ジェーンさんが何度も軽率に魂出たり、戻ったりして繰り返しての熱演が楽し気でしたw

まぁ、それなりに観れるオカルトホラーです。

ジェシカ・アルバは一応主演なんだけど、暗い農場でずっと冴えない顔してましたw

カルト教団映画なら今年の顔ともいうべき『ミッドサマー』を筆頭に、『ウィッカーマン』『サスペリア』『ダゴン』『ペンデュラム』『アポストル 復讐の掟』『インビテーション』『サクラメント 死の楽園』『V/H/S ネクスト・レベル』『ラスト・エクソシズム』とかね。

『ヘブンズ・ベール』はカルトの生態や思想そのものを描くというより残された土地に呪われるタイプなので、『ラスト・シフト 最期の夜勤』『悪魔はそこにいる』辺りに近いかもしれないですね。

関連作で楽しいのが結構色々あるんですね。

未見でしたらぜひ!

『オブジェクト』

オブジェクトなのでUFO関係かなと思いましたが、UMAに近いですねw

退屈極まりない森に囲まれた田舎町で、謎の獣による襲撃事件が多発。
町の保安官と助手が捜査に乗り出すという話。

B級映画なんだろうけど、ありふれていながらも丁寧に作ってて面白かったです。

殺し合いのモンスターパニックと思いきや、どっちかといえば地道な捜査物で展開するが、ちゃんとした筋運びと的確なキャラクター描写でそれなりに面白く観れました。
途中のもったいぶったモンスターの見せない演出も工夫が見られてました。

無残な殺害死体の数々もいい具合w

先住民による土着的な伝承の縁起でもない言い伝えなんかがあったりして、なんだか分からんが、ただの獣じゃなさそうってことで怖かったです。

子供の不慮の事故死に責任を感じ、家族にも誰にも心を閉ざし、孤独を抱える保安官をケビン・デュランドさんが好演。
インパクト重視の狂人の変態役でどうしてもイメージが強いが、今回は抑えた名演技で共感もしやすい役柄。

傷ついた主人公が自分と向き合いながら町と家族を守るために、過去の哀しみを乗り越えようと励む姿にそこそこ感動もさせてくれる佳作。

これで一件落着、一生安泰って安堵もつかの間をブチ壊すラストでウケましたw

クリーチャーがついに待ってましたとばかりに全体像で登場しちゃった瞬間のズッコケ感は多少ありますが、役者の演技も話も良質だし、そこはこの際許すべきかと思いました。

得意分野であるSFスリラーの風変り作『トランスワールド』で実力発揮してるジャック・ヘラー監督ってことなので、借りても失敗はしないと思います。

まぁ、そんなところですw

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