『マリグナント 狂暴な悪夢』

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常軌を逸したまさかの面白さ。

長州力もこれを観た暁にゃぁ、本気でブットぶに違いない核爆弾的な衝撃的テロレベルの傑作。

夜はゆっくりだらだらと過ごしていたいオレなのに、レイトショーしかなかったという困難の任務の極みでしたが、険しい道のりを経ての努力の賜物鑑賞。

お疲れでしたが、鑑賞中はもうワクワクしすぎてニヤニヤが止まらず、後半はあまりのスピードで急転していく事の凄まじさを受け止めきれずに気を失いかけました。

鑑賞後も、帰宅中も、帰宅しても、寝ても覚めても、いまだに信じられていませんこの面白さをw

ジェームズ・ワンがマジの天才だってことがついに誰の目にも明らかになり、疑う余地がないってことが『マリグナント』によって確定したのです。

この文章書いてる最中においても脳の半分がほぼ死にかけそうになってます、あまりに偉業すぎて。作品を思い出す作業が負担すぎて脳死のリスク抱えて書いてます。

とんでもない映画だ。

ここ10年か20年ぐらいの間では、最も気が狂ってて、めちゃくちゃにブットんでる映画。

ジェームズ・ワンさんって人はホラー映画作家の筆頭として、最前線で最先端の表現者かつ有識者として堂々と世界のトップランナーとして目を見張る活動を誇ってきているカリスマであり先導者なわけです。

『ソウ』の生みの親であり、『インシディアス』シリーズと『死霊館』シリーズという2大フランチャイズを成功させて、ホラー表現という意味でやるべきことを実現してもなお、今度は畑違いのジャンルへと飛び込んでの羨ましき逞しき向上心。

『ワイルド・スピード スカイ・ミッション』でアクション、『アクアマン』でアメコミを経てだからこその天才ジェームズ・ワンの現在なしえる一つの到達点。

ホラー映画を追求しつくし、新しい挑戦も成し遂げ、それらの経験値が『マリグナント』という常識はずれにもほどがあるジャンルを超越した圧倒的エンタメへと結実したのです。

映画愛とホラー愛がぎゅうぎゅう詰まった映画人としてのキャリアの集大成。

安定するどころか成長がますます止まらないジェームズ・ワンさん。

『マリグナント』は天才の所業ならではなブットび映画として傑出していながら、ちゃんとジェームズ・ワンの地に足付いた映画作りの腕っぷしの確かさが刻み込まれているのだ。

これまで真面目なテンションで真顔ホラー作ってきてた流れなので、どうしても『死霊館』みたいなガチな作風を想像してたところでの、自らを試すがごとく頂点を極めた者の余裕と実力に裏打ちされた大事な初心回帰の精神と高尚な遊び心。

なんでしょうね、『デッド・サイレンス』あたりを作っていたころの初々しく純粋な気持ちをちょっと思い起こさせるような懐かしさを匂わせ、それでいてベテラン大物の深みがあって、自由なんだけどどっしり構えていて、野心的で意欲的。

大胆不敵で縦横無尽に暴れ踊り狂うカメラワーク、アイコニックなシルエットのシリアルキラーの存在、過剰に主張してくる音楽と大げさなビジュアルインパクト、目が覚めるような鮮烈なアクションシーン、バカバカしくもハイテンションでミステリアスなストーリー展開、巧みに練りこまれた周到な脚本力。

めちゃくちゃなブットびネタを仕掛けながらも、導入部から最後までブレない演出が意図した通りに働いていて、だからこそのブットびっぷりが違和感なく必殺技として決まって、ノックアウトさせる。

『マリグナント』は理屈抜きにバカみたいに面白い。

結局は、ただただそれなのよ。

ひたすらワクワクさせ、驚かせ、興奮させ、最後は素直に涙さえした。

完璧なエンタメ。

今更ながらに映画という表現の力強さ、映画という娯楽力に感動したわけです。

そんなわけで、今年ナンバーワンであることは間違いないですね。
5本ぐらいしか映画観に行ってないけどw

ジェームズ・ワンは間違いなくとんでもない速さで進化し続けてます。
本作は電気の発見とかネットの発明と同じぐらいの革命的事件。

ジェームズ・ワンは頭がどうかしてますねw

うわさによると、壮絶で異常な面白さに耐えきれずに、脳がオーバーヒートして失神者続出したとかしてないとか。

来年のアカデミー賞作品賞、オリジナル脚本賞はもはや決定したようなもの。

ちょっと早いですが、おめでとうございます!

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