『BLISS ブリス』

スポンサーリンク

アマプラでおすすめされてたのでなんとなく再生。

ポスターまんまのイメージで実現されたなにやら鮮血浴びまくり女がヤバいのだ。

オッパイ丸出しで、ずっと機嫌悪くて、危険。

どぎつい点滅チカチカな画面効果が特徴的なビジュアルで描かれるサイコでバイオレントで、目が痛くなって気分が優れなくなるホラーになってました。

新作仕上げが思い通りに進まず、スランプに陥ってヤケクソ気味のうだつの上がらない貧乏女性画家が、気分転換にブリスなる薬物に手を出したが途端に気持ち良すぎて気を失うも、目が覚めたらインスピレーション高まり、あれよあれよと筆を動かす手がサクサク進み、絵は完成されていくが、自分の中で良からぬ異変が起こっている感覚に襲われ、生き血をガブガブ求める吸血モンスターへと変貌を遂げちゃって人間からも卒業。

作品もアトリエも辺り一面真っ赤にドバーッって染めてド派手に終了という代償で、ブリス効果てきめんでしたという末路が描かれますw

つまり、芸術活動ってそれぐらいしんどいんですよってことだったんですね。

精神病になるぐらい、自分が自分じゃなくなるぐらいにまで追い込んで、血まみれの殺し合いになるような内面のせめぎ合いがあって、想像を絶する努力で孤独に作り上げるという例え話ですこれはw

たぶんねw

そんなわけで、若手画家の作品創造への苦しい道のりを退廃的な演出で描く『BLISS ブリス』。

違う人が作ったら『ブラックスワン』的な高価なサイコロジカルスリラーになりそうだけど、そこは『ヴェテラン』の監督w

薬物。ヤケクソ自堕落キャラ。酒場シーン多め。泥臭メタルBGM。最小限ネオン照明で暗めの画面での血みどろスプラッターの世界観w

前回はジャンキーの死にかけ集団をゾンビに見立てていたけども、今回は貪欲なアーティストの精神をヴァンパイアに例えてくるセンスで、ジョー・べゴスさんは嫌いじゃないです。

典型的にデビッド・リンチに憧れてるタイプで、ニコラス・レフンの様式美をもうちょっとだらしなく、崩して、怠惰にした印象w

いいとは思いますw

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。