はっきり言って怖いですw
怖すぎた。。。
NetflixはSFも最高に面白いけど、ホラーのジャンルも頑張っていて、とにかくクオリティが高すぎる。
この映画も例にもれずとんでもない傑作でした。
震撼の一本。
アラスカの田舎で子供が行方不明になって、狼に連れ去られたと言い張る母親が、狼に詳しい作家に追跡を頼む話です。
子供が狼に連れ去られたと本気で言ってる時点でもう怖すぎますw
しかも、アラスカのド田舎が舞台。
もはやアメリカの一部とは思えない魔界のような土地で、とっとと文明社会に逃げたい気持ちになりますw
この映画はとにかく不吉すぎる。
悲惨なことが起きる前兆が、異様な緊迫感の中で表現されていて、不吉で不吉で仕方ない。
そして、突然に地獄になります。
その瞬間がこれまた死ぬほど怖いw
かつて観たこともない地獄絵図が展開します。
全体的にイヤな予感と不吉という感覚に包まれながらゾクゾクしながら観ることになります。
この映画で起こるあらゆる地獄には、ちゃんとした説明なんてない気がしました。
アラスカという土地の闇と狼のオカルトな呪いのせいだと解釈するしかないですw
狂人も出てくるんですが、ぶっちぎりに狂ってますw
アラスカが生んだぶっちぎりのサイコ思想が、凄まじくストイックで生々しいバイオレンスを伴って描かれます。
監督は最近オレが一番注目してる『ブルーリベンジ』『グリーンルーム』のジェレミー・ソルニエです。
個人的にこの人は信用してますw
やっぱ暴力や死を理解しているというのが一番の理由ですね。
肉体破壊なんかはスプラッター映画でいくらでも残酷な表現を見ることができますが、ジェレミー・ソルニエの表現力って、暴力を暴力としてクールに見据えているところなんですよね。
その手のファンへに向けた過剰な表現とかゼロで、わざとらしさが一切ないし、ウケ狙いもしない。
アレクサンドル・アジャやイーライ・ロスみたいに「今、残酷な表現をしています!」みたいに媚びないのも好感度が高い。
この人が描く暴力や死は本当にリアル。
肉体が損壊される様子なんかは驚くほど淡々としているのだ。
死は実にあっさりと、唐突に訪れる。
そこが現実的であり、ショッキング極まりない。
今最もバイオレンスを描ける監督として、今後とも重宝されることは間違いないです。
『ホールド・ザ・ダーク そこにある闇』は、今のところ彼の最高傑作だと認めます。
あー、怖かった。