『ベイビー・キャッチャー』

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世間の評価がちょっと低すぎる!w

凄く面白いし、凄く怖い。
映画としてもめっちゃ良く出来てますこれは。

双子を出産して、片方を死産で失った夫婦。
父親は仕事で多忙のため、母親は新居で残された赤ん坊の子育てに専念する。
ある日、彼女は謎の黒い影が赤ん坊に近づくのを目撃するのだが。。。

「赤ん坊をさらう魔女」の言い伝えをモチーフにした作品。

そんな怖い話なんですが、本当に良く出来てて、ラストに至るまで見入ってしまいます。
巧いですね。

一見、母親が魔女の呪いによって精神的に追い詰められるオカルトホラーのようにも思えますが、そこにはストーリーに仕掛けがあります。

ゴリゴリのオカルト展開であるように見せながら、産後の鬱が悪化して幻覚・幻聴で精神を病んでいくサイコ・サスペンスにも見えるように展開していきます。

母親が遭遇する怪奇現象がいちいち凝ってて、恐怖表現という意味でもハイレベル。
怖すぎました。

母親役の女優が巧すぎるので、こっちとしては「コリャ、完全に魔女の呪い!」って信じてしまえる迫真の演技w

悪賢い魔女にハメられて、周囲に「産後の鬱」と思い込まれたのか、あるいは本当に産後の鬱なのか。。。

最も怖いのは、魔女から赤ん坊を守るための解決の方法とされるのが、他人の赤ん坊を犠牲にしなければならないという生贄システム。

赤ん坊の命がかかっているから異常に緊張感があって心臓には悪いですw
特に後半は緊張がピークに達して、思わず目を覆いそうになりました。

魔女の話が本当でも、母親が精神病んでいても、いずれにしてもこの話は怖すぎw

魔女の呪いとサイコの妄想。
この二通りの解釈ができるように伏線なども含めて巧妙に作られていて、どっちにも受け取れるし、どっちにしても結局怖いというねw

ラストはちょっとずるいというか、上手にかわして終わらせた感じは受けました。
「逃げ」に近い気はするけど、逆にあの終わり方で完璧だったとも思えた。

赤ん坊を産んだばかりの母親にとっては最悪の悪夢のような超絶恐ろしいホラー映画でした。

新生児育児の過酷さをオカルトという形で映像化したとも言えるので、だとしたら新しい発明だし、面白い試みだよなぁと思います。

個人的には高評価したい!

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