大規模な炭鉱火災で消滅した村に地質調査に向かった好奇心旺盛な研究者チームが、正体不明な地底からやってくる化け物の群れに襲われるというB級ホラー。
ジャケットだと、いかにも巨大な雰囲気出してますが、実物はほぼ人間の大きさで、二足歩行という常識的なスケールですw
攻撃してくる化け物たちの手作り感あふれる着ぐるみのヨタヨタ歩きがなんか微笑ましくも嫌いじゃないw
未見だし、日本未公開な幻のファウンド・フッテージ『チェルノブイリ・ダイアリーズ』の監督ということで、なんか共通点のあるストーリーなのかなと思いました。
チェルノブイリにまつわる怖い映画を好き好んで作るような人なので変な人に違いないですW
その時点で、個人的には結構好きなタイプですがw
忌まわしき大事故があった土地に軽率に足を踏み入れて、蓋をすべき地獄の窯を不純な動機で開いちゃうという意味では、現場をチェルノブイリと置き換えてみると結構考えさせられるのかもしれない。
悪くはないが特に秀でてもいない90分弱だが、最後の10分程度はかなり面白かったし、化け物の繁殖生態の作業がなかなか気持ち悪くて、ステキだった。
変な人が自信満々に考えついた変なモノを意気揚々と見せられたという意味では、得した気分と前向きに捉えることにしますw
人災という災厄が環境に残した呪いが「化け物」としていつまでも住民を苦しめて、暗い歴史を決して忘れさせない話として受け止めました。
作品自体はただのB級ホラーでしかないがw
なぜか堂々と出ているウィル・パットンさんが大物の貫禄さえ見せて、人間の行為がもたらした結果に責任と正義を問うニュアンスをさりげなく示すあたり、この監督の描きたいこだわりのストーリーの型が見えてきたなぁと思う。
と作り手に対する勝手な解釈をノタまいつつ、『チェルノブイリ・ダイアリーズ』は観てないw
観たい!w