これはいいでしょう。
やることは決まっていてるので想像の域は出ないが、ミーガンのキャラがマジで良く立ちまくっていて、新しいスタイリッシュなホラーアイコン誕生したなぁって嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
家族と接しているよりスマホやipadと接している時間の方が長いよね、生身の人間より機械と相思相愛なのが現代人の当たり前日常。
今世紀最も信用しちゃダメな女ナンバーワンの称号を誇るアリソン・ウィリアムズ演じるおもちゃメーカーで働く野心的な若手科学者の研究員が開発したとんでもない最新AIロボットが、そう、ミーガンなんです。
ネットであり、高級おもちゃであり、友達であり、親でさえもあるミーガン。
本当の人間のように会話が成り立ち、相手の感情を汲み取って、思考が組み立てられ、言動が選択される行き届いた繊細な対応力。
そんなもんがそばにいてくれたら、子供は寂しくないもん。親はラクチンだもん。みんな幸せ。一生安泰。ねー。
理想の社会こそ一家に一台ミーガンですわw
そんな現代科学の粋結集の画期的発明であるミーガンを、よりによって両親を事故で亡くしたばっかの心細さ半端ない9歳女子にいきなり与えちゃったらもう絶対に離れられないに決まってるんだから、めちゃくちゃ危険な判断。
心開く唯一の存在がミーガン。ミーガン依存度は止まらんわけです。
肉体的、精神的保護者ミーガン。
ミーガンも期待に応えようとユーザー第一の顧客満足度のための努力は惜しみません。
例え殺人であろうと。。。
子供の心の隙間埋めのために作って、自己制御できなくなったら壊しちゃえという人間側が無責任すぎるので、ミーガンが不憫でした。
ミーガンはプログラム通りにユーザーを驚異から守っていただけ。
相当暴力的な方向に走ってたけどw
そうさせてしまったのも人間側の落ち度なので、完全にミーガンは無実で無罪。
ちゃんと暴力行為を決定する見定め力が高いので、ミーガンにブチ殺される相手もクソみたいな隣人、クソみたいな凶暴犬、礼儀知らずのクソガキみたいないけ好かない連中ばかりなので正当化されるのだ。
昔からあるおもちゃの暴走モンですが、教育放棄、子供の遊び相手は高度で便利なおもちゃにお任せという現実でも起きている社会的視点でストーリーが作られていて凄く面白かった。
元祖チャッキーが連続殺人鬼だったというファンタジーなオカルト設定に比べると、合理的なSF物になってますね。
リブート版チャッキーに近いようで全然違うというか、やっぱミーガンが人間のように動き、人間に対等にコミュ力発揮して、駆け引きしてくるぐらいの学習型AIロボを超越した発明品ってことですねw
勝手な言い分で廃棄されそうになってのはっちゃけぶりは自己サバイバルのための正当防衛と捉えましたw
めちゃくちゃリアルに、手に負えないほど最先端なミーガンを作ってしまったアリソン・ウィリアムズの責任は重いですw
わざわざ姪っ子引き取ったのに、ミーガンに自分のすべき役割を全部押し付けちゃった因果応報。
だから、『ゲット・アウト』に続いて首絞められという一番苦しい罰を受けていたのも偶然じゃないのかもw
女の子に向けた女の子人形のこの手のスリラーってこれまで意外にもなかった気がするし、ミーガンがあくまで心閉ざした子供のための慰めであり、保護する目的で作られ、過保護の流れで周囲を敵視して襲撃していくという展開なので、そのアレンジもブラムハウスの頭の切れ味だと思う。
ブラムハウスって従来と同じことやっているようで実際は挑戦的なんですよね。
時代のニーズ掴んで、隙間産業狙ってくるから。市場をちゃんと分析できている証拠。
ビジネス的にも凄く上手かった。
ミーガンの恰好したダンサーたちが色んな場所で踊りパフォーマンス披露する新手のプロモーションのスマートで大胆なアイデア力のおかげで、話題作りが天才的だったもんね。
Tiktok世代へのアピールも抜け目なく、人殺しする前にキレキレダンスする少女の人形なんて登場させたらそりゃバズりますからねw
さすがブラムハウスの創意工夫のセンス光ってましたし、ジェームズ・ワンだけに死霊館ユニバースに出てくる魔物のような恐怖演出あったり、クライマックスはほぼターミネーターな殺し合いだったりとポップな作風。
ミーガンの表現があまりに優れているので、作品の成功の9割はほぼミーガン役の女の子の能力の高さによるものなのかもw
特撮も併用してのミーガンだったみたいですが、やっぱ役者によるアクションやダンスや演技力の賜物がミーガンに魂吹き込んでいたのは間違いないと思う。
ミーガン、最高!
『ミーガン2.0』でミーガンは帰ってきます!